公海のヒーローたちの成功が認められた！
バードライフの南アフリカでのアホウドリ・タスクフォース（AFT）が地域の漁業によるアホウドリの死を90％以上も減らし、それに値する注目を集めています。
アホウドリやその近縁種への最も深刻な脅威は、偶発的なものですが致命的な漁業による影響です。私たちの作った革新的な‘トリポール(bird-scaring line： 鳥を脅す釣糸)’は海鳥が誤って延縄漁の釣り針に掛かり水死するのを防いでいます。バードライフ南アフリカのアホウドリ・タスクフォースは先頃この的確で簡素な解決方法により‘未来の環境問題を意識させる’と‘自然の未来’賞（Mail & Guardian紙より）を受賞しました。
ATFは公海上での国際的なヒーローたちのエリート・チームで、地域の漁業者と共に勇敢にも海に乗り出し、解決策をテストし、見つけます。
南アフリカで最も規模が大きく経済価値の高い漁業であるメルルーサ（魚の名前）の」底引き網漁に対するATFの活動は2004年に始まりました。AFTの活動によりこの業法による海鳥の死が驚くべき数、毎年約1万4千羽が殺されていることが明らかになり、彼らは行動を起こしました。
漁船の後部に張られた糸には幹糸から離れて吹き流しが吊り下げられますが、これがトロール船後部の危険な場所から海鳥を脅して追い払うのに必要なことの全てです。今年の初めにAFTチームと協力者は彼らの‘トリポール’が海鳥の偶発死の90％を減らす貢献をしたことを示す研究結果を発表しました。アホウドリだけに限ればその効果はさらに大きく、99％でした。
バードライフ南アフリカは身体障碍者のコミュニティの人たちに‘トリポール’の作り方を教え、これを漁業会社に販売する支援も行いました。
アホウドリ・タスクフォースはバードライフ・パートナーシップのためにRSPB（英国のパートナー）が主導しているイニシアティブの一つです。
バードライフ南アフリカの会長マーク・アンダーソンは言いました。「アホウドリ・タスクフォースは本当に素晴らしい結果を出しました。限られた予算と非常に困難な状況下で、大きなコスト増なしで水産業に利益をもたらすやり方により、効果的に保護問題を解消したのです。これはバードライフ南アフリカにとっても大変喜ばしい保護活動の成功です。」
（報告者：ショーン・ハレル）