お気に入りの自然サイトを祝い、支援しよう!
5月21日にEUは2年目の‘ナチュラ2000の日’を祝います。ナチュラ2000はヨーロッパの最も自然が豊かなサイトのネットワークで、総面積約百万平方キロメートルからなる26,000ヶ所以上の素晴らしい場所で構成されています。ドナウ・デルタやポーランドとベルラーシの国境に跨るビャウォヴィエジャの森など幾つかは非常に有名な場所ですが、大部分は人々の暮らしに隣接している湖、森林、山などの自然地域です。EU法に守られて、ナチュラ2000の指定サイトは欧州におけるユニークな生態系、絶滅危惧種および生息地を長期にわたって守ることを目的とした保護活動の恩恵を受けています。同時に、年間2,000~3,000億ユーロと評価される様々な利益を社会や経済にもたらしています。残念ながらその20年に亘る歴史と環境、社会、経済への重要性にもかかわらず、このネットワークの存在はEUの市民にはあまり知られておらず、これを支えるための予算も非常に限られています。
これがSEO/BirdLife(スペインのパートナー)と通信社EFEが、EU市民に対して彼らの生活圏内にあるこれらのサイトの驚くべき豊かさと現在直面している脅威を伝えるための共同キャンペーンを始めた理由です。
キャンペーンは5月21日の欧州ナチュラ2000の日の祝典で締めくくられます。この記念日はキャンペーンの一環として設けられたイニシアティブの一つです。昨年初めて行われた祝典ですが、今後長く続くことを願っています。5月21日と言う日付は‘野鳥指令’と並ぶEUの自然関連の重要な法律の一つである‘生息地指令’の調印日を記念して選ばれたものです。
今年はバードライフのスペインのパートナーが祝賀会を主導し、これにクロアチア、キプロス、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリー、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキアおよび英国のバードライフ・パートナーが加わります。記念日にはこれらの国々全てで祝賀行事が開催される予定です。
SEO/BirdLifeとEFEは欧州委員会とEU Life+基金の支援によりこの革新的なプロジェクトを進めます。また、スペインの農業・食料・環境省を始め、生物多様性基金やスペイン各地の自治体も共同で資金を提供します。
(報告者:エロディー・カンタルーブ)