バードライフ 中国本土で初の国際バード・フェアに参加
中国本土では15年前にはバードウオッチングは少々変わり者の少数派の趣味と考えられていました。現在では中国全土に数千人のメンバーを持つ約40のバードウオッチングの会があり、その数は急増しています。
バードライフ・インターナショナルは先頃、福建野鳥の会と福建青少年環境保護連合主催による中国南東部福建省の福州市で行われた第1回国際バード・フェアに招かれました。このイベントは大成功をおさめ、2万人ものあらゆる階層の人々が参加しました。
「中国は過去30年の間に目覚ましい経済発展を遂げ、今では自然保護活動の分野でも目覚ましく成長していることを私たちは目のあたりにしています。バーダーのほとんどは自然や保護活動を学ぶことに熱心な若い世代です。このことは中国での自然保護活動への大きな支援になることは間違いなく、そのスローガンである‘美しい中国’を実現するでしょう。」とバードライフのアジア担当上級保護オフィサーのシンバ・チャンは言いました。
このフェアは、バードウオッチングやハイキングに人気があり、中国での現代鳥類学が根付いた場所の一つでもある福州自然森林公園で開催されました。バードライフ・パートナーのRSPB(英国)、オーデュボン協会(米国)、バード・スタディ・カナダ、日本野鳥の会、香港バードウオッチング協会、ブルーン・インドネシア、バードライフ・オーストラリアと共にバードライフのチームがこの歴史的なイベントに参加し、更に、中国本土の19の野鳥の会、5つの台湾の野鳥の会や中国に拠点を置くその他いくつかの政府および民間の環境保護団体が参加しました。
中国の鳥に対する興味とその重要性を更に強調するために、同じ日に若い人たちのための国際保護会議が福州農林業大学で開催されました。米国、オーストラリア、インドネシア、英国のバードライフ・パートナーが自分たちの国で行っている保護活動の実例と教育活動を紹介し、また、フライウェイに沿った国々の協力の重要性を強調しました。これはバードライフ・パートナーシップが卓越している活動で、渡り鳥が通る東アジア=オーストラリア・フライウェイの壮観な光景を守るためにも必要なことなのです。
(報告者:マーチン・フォーリー)