バードライフ・ブルガリア創立25年: 成功した自然保護の話
ブルガリアの近代史で自然保護を主導した同国初めての市民団体BSPB(ブルガリアのパートナー)が創立25周年を祝っています。共産主義体制だった1988年に設立されたBSPBはかつて共産主義体制だった国の中では、バードライフ・パートナーシップに加わった2番目の国でした(1992年)。
BSPBの主な業績にはブルガリアにおける‘ナチュラ2000ネットワーク’のバックボーンとしてのIBA(重要生息環境)の設立が挙げられます。これにより、IBAの30%の面積が特別保護地域に指定され、また30以上の別の保護区が法律で守られることが確実になりました。BSPBはラムサール・サイトに指定された湿地の数を倍に増やし、そのうちの一つポダ潟湖を管理する役割を任命されました。これはブルガリアにおける保護区の管理のモデル例になりました。
BSPBは自然保護に関する重要かつ戦略的文書の作成に貢献することでブルガリア政府とのパートナーシップを築きこれを維持し、またブラガリアで最初の自然保護センターを開設しました。BSPBの協力による保護活動ではブルガリアでのクロハゲワシの回復を可能にし、シロエリハゲワシ、サンドイッチアジサシ、ソリハシセイタカシギ、ブロンズトキの同国内の個体数の維持と増加を果たし、またスレバルナ(ドナウ川下流の自然保護区)のハイイロペリカンのコロニーを守りました。
最後に大事なのはBSPBのスタッフ、ボランティアおよび会員たちがブルガリアの自然を守るための彼らの保護と教育活動に数千人もの支援者を集めたことです。「私たちの財産は人々で、ですから私たちは25周年記念をメンバーや支援者に捧げるのです。彼らなしでは私たちは何も成し遂げられなかったでしょうし、大小さまざまな自然のための勝利を祝うこともできなかったでしょう。」とBSPBの会長Nada Toshevaは言っています。
報告者:BirdLife Europe