世界で初めてボリビアの全長を走るバードライフに資金支援するカップル

自然保護への資金集めと関心喚起のために
ボリビア全長の距離を世界で初めて走ったカップル

英国の冒険ランナーのカップル、キャサリンとデービッド・ローリー夫妻がボリビア全土で1,187マイル(約1,900km、英国の4倍)の支援者なしの過酷な走りを終えた後、レコード・ブックに記載されることを希望しています。このような偉業が試みられたのは初めてのことです。彼らの課題はバードライフ・インターナショナルとアルモニア協会(ボリビアのパートナー)への資金を集めることです。

広大な野外のエリアの故に、二人は全ての装備と食糧と水を乗せたリサイクル材料で作ったリアカーを引っ張りながら走り通さなければなりませんでした。

「リアカーは愛と憎しみが絡み合ったものでした。」とキャサリンは言いました。「何度もワニがうようよしているクリークにリアカーを投げ捨てようかと思いました。特に未舗装道路のルートの40%を占める泥や砂や穴だらけの道を走る時はまるで鋤を曳いていようでした。その一方で、リアカーは気温が摂氏40度に上がり、湿度も100%に近い人里離れたアマゾン流域で私たちが生きて行けるためのライフ・ラインでした。」

ボリビア全土を走るというのは、人類初めて南アメリカの全長を支援なしにに走ろうと考えている夫妻にとっては大計画の一部です。

「これは夢の冒険です。地球上で最も生物多様性に満ち、気候的にも厳しい地域を走ろうと言うのですから。また、カワイルカ、カピバラ、ホエザル、ホタルなどと一緒に走るのは素晴らしいことでした。しかし同時に私たちは南アメリカの驚くべき荒野や野生生物がどれ程危機に瀕しているか、またそれらを守るために私たち全員がやることのできる小さなステップがあるということを人々に知ってもらいたいのです。」とデービッドは説明しました。

絶滅危惧ⅠA類のアオキコンゴウインコを守りたいと願うデービッド・キャサリン夫妻

絶滅危惧ⅠA類のアオキコンゴウインコを守りたいと願うデービッド・キャサリン夫妻

走ることとルート上で観察した野生生物を記録することに加えて、デービッドとキャサリンはバードライフ・インターナショナルとそのボリビアのパートナー アルモニア協会への活動資金を集めています。アルモニア協会は絶滅危惧ⅠA類のアオキコンゴウインコの生息地を守る活動を行っています。アオキコンゴウインコは家畜の放牧による生息地の喪失と不法なペットとしての取引により、野生では300~400羽が残っているだけと考えられています。インコの生息地であるボリビア北部の季節性洪水サバンナの保全は、同時にタテガミオオカミやオオアリクイなどを含む他の絶滅危惧種の生息地を守ることにもなります。

毎日二人は好奇心の強い通行人、学校、地域社会の人たちと話をしました。「二人の外国人がリアカーを曳いて道を走っているのを見たというショックから醒めると地元の人たちはとても暖かでした。トウモロコシサイダーを奨めてくれたり、オレンジやグレープフルーツをバッグに詰めてくれました。どこから来たのかとか、子供が何人いるかなどの質問に加えて、彼らは私たちが夜は森の中で眠ることを知ってそれが信じられず、必ず毒蛇やジャガーが怖くないのかと聞きました。」

実際に野生生物との出会いがいつも良いことではありませんでした。多くの場所で二人は熱帯病の地域を走り抜け、蚊が寄り付かないようにするのが絶え間のない戦いいでした。蟻は食糧を襲い、装備に穴をあけ、またスズメバチやミツバチが何度も彼らを刺しました。

「私たちは毎日熱帯の気候の中で長距離を走ることと、シャワーもベッドもない道路わきで生活しながら健康を保つという課題について多くのことを学びました。私たちは汗も、胃腸感染症、風邪などに罹りました。」とデービッドは言いました。

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現在、夫妻のチームは6,500マイルのランニング・チャレンジを完遂するためにブラジルとベネズエラに目標を定めています。

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