バードライフ・インターナショナルの新会長が決定

バードライフの次期会長Khaled Anis Irani氏は王立自然保護協会(RSCN: ヨルダンのバードライフ・パートナー)の会長でもあります。彼はRSCNの会長およびヨルダンの最も活動的で影響力のある政治家の一人としての豊かな経験をバードライフにもたらします。直近では、ヨルダン政府で最初に環境大臣、続いてエネルギー・鉱物資源大臣を務めました。

1996年から2005年の間、彼はRSCNの会長を務め、同会はヨルダン王国の自然遺産を守るための勅許状を持ち、同国の環境省との間でヨルダンの自然保護区システムを管理する合意を行いました。彼はヨルダンの総面積の1.5%以上に相当する広さをカバーする4ヶ所の自然保護区の設定を先導し、同国の生物多様性戦略と活動計画の準備に重要な役割を果たしました。

RSCN会長当時、彼はヨルダン自然保護区局の局長として彼の経験を利用することが出来ました。またRSCNがダナ野生生物保護区(ヨルダンのIBAの一つ)を設立することが出来た‘地球環境ファシリティ(GEF)’提案の作成にも尽力しました。ダナ保護区は自然保護を社会・経済開発と融合させたモデル事業と考えられており、5つの国際的表彰を受けました。彼はアラブ地域の主な環境団体と協力して地域の訓練と能力強化プログラムの開発にも貢献し、自然保護のための寄付基金の設立を主導しました。

環境大臣として、彼は環境省の制度面での能力を発展させ、環境法の改正と導入および同国の環境戦略の準備を主導しました。また、ヨルダンの環境政策を実施する上での行政部門である王立環境実施庁を設立しました。さらに、寄付金を環境保護活動を支援するための資金として動員し、民間部門との関係を作り上げ、ヨルダン全土で環境保護への関心を高めました。また燃料から鉛を取り除くことにも成功しました。

エネルギー大臣としては、再生可能エネルギーとエネルギー効率法の採用および投資家に大規模な再生可能エネルギー・プロジェクトへの参加を認める再生可能エネルギー取引政策の作成を主導しました。政府を離れるに当たり、彼は地域に環境とクリーン・エネルギーの解決策をもたらす企業e2eを設立しました。

Khaled Iraniは国立公園管理・ツーリズム(ニューメキシコ大学)と乾燥地利用(ヨルダン大学)で修士号を取得し、また土壌学(ヨルダン大学)でB.Sc号を取得しています。

 

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