ニュージーランドの海鳥保護計画が漁のやり方を変える

漁業活動の犠牲になる危険性が非常に高いアカアシミズナギドリ
写真提供:Flickr: ajmatthehiddenhouse

フォレスト&バード(ニュージーランドのパートナー)が、同国政府が承認したアホウドリ類やミズナギドリ類などの同国の海鳥を漁業活動による偶発的な混獲から守る意思書の発表を歓迎しています。

‘偶発的に混獲される海鳥の削減に関するための国内行動計画(NPOAS)は第一次産業省から発表されました。フォレスト&バードは漁業の代表者と共に利害関係者委員会の一翼を担いました。

直近のアセスメントの推計では毎年15,000羽の海鳥がニュージーランドの排他的経済水域で行われている漁業だけで犠牲になっています。

最近のアセスメントではアカアシミズナギドリを含む6種が漁業活動により‘非常に危惧される’状態だと考えられています。

「フォレスト&バードは第一次産業大臣がまず最初の優先事項としてクロミズナギドリのための活動計画の策定を決めたことに満足しています。本種はグレートバリア島とリトルバリア島でのみ繁殖しており、特にハウラキ湾での商業およびレジャーの漁による危機があります。」とフォレスト&バードの海鳥保護官のカレン・ベアドは言いました。

フォレスト&バードは、底延縄漁では海鳥が潜水するよりも早く沈む錘の付いたはえ縄を使うことを標準的漁法にするべきだと信じています。また、漁の最中に不要な魚や使わない餌を船外に捨てないことも、鳥が針を飲み込む危険を減らすために重要だと言っています。

「ほとんどのニュージーランド人はニュージーランドでのみ繁殖する海鳥の方が陸鳥よりも多いということを知りません。ニュージーランドに固有の10種のアホウドリのいずれもが漁業による厳しい脅威を受けています。これらの鳥はニュージーランドにとってテゥイやカカポと同様の独特な鳥で、国民はこれらの鳥が出来る限り保護されていることを見たいでしょう。」とカレン・ベアドは言いました。

「また、一羽のアホウドリあるいはミズナギドリが死ぬと、餌を持って巣に戻ってくる親鳥を待っているヒナも一緒に死ぬ可能性が高いことも心して置かねばなりません。」とカレン・ベアドは言います。

「漁業者と政府がやっと大きな問題があることを認めたのことに元気付けられました。計画が承認されたのですから次は行動を起こす必要があります。」

「多くのハードワークがあり、計画のゴールを確認し、海鳥の保護を達成しなければなりません。」

「それには漁業者すべてが責任を持って行動を起こし、必要とされることを始めなければなりません。さもないと、私たちはニュージーランドをこのような特別な場所にしている鳥の多くをさらに失うでしょう。でも私は慎重ですが楽観的に考えています。」とカレン・ベアドは言います。

 

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