IUCNレッドリスト2021年版が改訂されました
バードライフが鳥類部門の公式な策定機関としてリストを改訂しているIUCNレッドリスト2021が公開されました。
今年バードライフは、998種を再評価し、34種の絶滅危惧絶滅危惧の度合いを表すカテゴリーが上げられました。
インドネシア、スラウェシ島に生息するセレベスツカツクリ(Maleo)もその一つで、卵や成鳥が食用に捕獲される他、2000年以降、スラウェシ島の森林の13%以上が伐採されていることもこの危機に大きく関わっています。
他には、ベトナムに生息するカンムリセイラン(Vietnamese Crested Argus)、インドのインドショウノガン(Green Imperial Pigeon)が、絶滅危惧の度合いを表すカテゴリーのうち最もリスクの高いCR(Critically Endangered、「深刻な危機」)にランクが上げられました。
一方で、アイバネインコ(Indigo-winged Parrot)やハワイガン(Hawaiian Goose)など、人々の保全活動が実を結び、カテゴリーを下げた種もあります。日本に生息しているタンチョウも、個体数が増加していることから、EN(Endangered、「危機」)からVU(Vulnerable、「危急」)に一段階カテゴリーが下がることになりました。
バードライフは継続的な調査研究を続け、鳥類とその生息地の改善を図っていきます。引き続きご支援をお願い致します。
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