ナトロン湖でフラミンゴの繁殖成功が報告された

フラミンゴが卵を産む円錐形の泥のマウンドの空中写真
写真提供:©Marc Baker

コフラミンゴは毎年繁殖を試みますが、その規模と成功度は年により大きく変化します。ナトロン湖では繁殖の成功率は主として営巣地を水浸しにする降雨量次第です。営巣地の多くは水面から僅か数センチの高さなのです。一方、コフラミンゴの個体数動態のデータもなく、巣立ったヒナの初年度の生存率も不明なため、どのようにして繁殖の成功度を測定するかということ自体が課題です。

タンザニア北部のナトロン湖はコフラミンゴにとって最重要な繁殖地です。孵化や産卵の大多数は10月から12月初旬をピークとする9月~4月に行われます。この期間は水面が低くなることが特徴で、コロニーが広範囲に広がり、巣を作るのに適した泥が入手できるソーダ灰の割れ目をたどる機会を提供してくれます。

2012年9月~2013年1月に繁殖の成功を想起させる集中した活動が報告されています。環境管理の専門家マーク・ベーカーは孵化は9月末に始まり二つのクレッシュ(若鳥の集団)でカウントが行われ、一方は150羽、他方は2,000羽のヒナがそれぞれ南部の潟湖とPinyinyiデルタで観察されました。

「今期(2012年末~2013年初め)の繁殖の場所と規模を知るために、私たちは2か月間にわたり空中および地上でのカウントを行いました。特に興味があったのは、湖の水面のどこに大きなコロニーが作られるか、このような地域をどのように予測するか、孵化後にはどの方向へ若鳥が移動し集まるかということでした。中間集計は巣には175,000個の卵があり、そのうちの120,000個が孵化したことを示唆しています。」とマークは言いました。

ナトロン湖はコフラミンゴに理想的な繁殖条件を提供します。営巣地は捕食者や人による攪乱から離れており、毎年春にはヒナのために真水が与えられ、食物も豊富で、営巣のための素材も十分にあります。

ナトロン湖北部の繁殖コロニーのクレッシュ 写真提供:© Marc Baker

ナトロン湖北部の繁殖コロニーのクレッシュ
写真提供:© Marc Baker

1970年代に営巣地に近づこうとして危うく死にかけたレスリー・ブラウンはナトロン湖を“地球上で最悪の場所”と表現しました。

2006年以後、フラミンゴの繁殖地としてのナトロン湖の完全性が45億米ドル相当のソーダ灰加工工場建設計画により危うくなってきました。当初この計画はタタ化学工業とタンザニア政府により提案されましたが、タタは地元や国際的な強い反対の声を受けて撤退しました。

政府は‘国家開発’によりナトロン湖にソーダ灰採掘設備を建設することに強い意欲を持っていました。しかし、タンザニア野生生物保護協会(WCST)が委託した最近の経済的な面からの研究では、ソーダ灰の採鉱は経済的に発展しうるものでなく、ツーリズムや生計手段開発の方が優れたオプションであることを示しています。

WCSTはナトロン湖の地元コミュニティと共に生計手段オプションの改善と拡大を目的に活動を行っています。

「この繁殖行動はコフラミンゴが種として生き残るためのナトロン湖の重要性の証拠でもあります。」とバードライフ・アフリカ・パートナーシップ事務局の種プログラム・マネージャーのKariuki Ngang’ang’aは言いました。「フラミンゴは多くの困難に直面しており、あらゆる活動はこの世界的に重要なサイトの完全さを守る方向に向けなければなりません。」

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