グリーン・オクトーバーを追え!
秋になりました。鳥たちは南に渡ろうとしていますが、EU自然指令がどうなるか気にかかっているようです。同指令は鳥たちの渡りを守る上で極めて重要ですが、欧州委員会は悩むことなく決定を先延ばししています。欧州委員会第一副委員長のTimmermansが「壊れていなければ直さない」という信念を持っていることは明白です。委員会自身が行った調査そのものが、野鳥指令と生息地指令は再考も手直しも必要がないことに疑問の余地もないことを証明しているのです。実際に、より良い履行と資金繰りが必要なだけです。委員会は秋には結論を出すと約束していましたが、私たち、そして旅立ちを控えている鳥は不確実な状態にあります。
私たちには、欧州委員会委員長Junckerと副委員長Timmermansがなぜ、EUの民主主義は機能していること、EUは市民の声を聞くということを欧州市民にはっきりと示すこの絶好の機会を今すぐ活かさないのか、分かりません。誰が糸を引っ張っているかを問う必要があります。EUの理念に対する多くの攻撃、EU離脱の脅威やEUの本質を台無しにする様々な動きを前にして、Juncker委員長とTimmermans副委員長にとって、今はこのようにEUの評価を高める可能性のあることの実行が出来ずに、態度を決めず、時間を浪費し、リーダーシップの欠如を示している場合ではありません。
そうです。これは‘グリーン・オクトーバーを追え!’なのです。この両指令の説明のつかない停滞から、産業界、NGO、その他の組織がCAP(共通農業政策)改革に対するEU加盟国の怠慢に対する批判を示したCAPのフィットネスチェックに関する利害関係者プラットフォームからの明確な承認に至るまで、私たちは追い求めているのです。私たちは10月にバイオ燃料の泥沼に飛び込む準備もしています。EUが現在の「白地小切手アプローチ」を止めて、再生可能エネルギーについて、「良い、悪い、あるいは非常に悪い」ものを切り分けるバランスの取れた新提案を作ることを、私たちは求めています。
私たちは、Timmermans副委員長が最近ニューヨークで表明した国連の持続可能な開発目標の承認を歓迎しています。これは、野鳥指令および生息地指令の強化と同じ見地に立つものなのです。そして、首尾一貫した、民主的な立場にあるならば、委員会はその決定を今発表することが求められます。
報告者: Christopher Sands
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