バードライフは熱帯雨林の保護活動を促進するため、国際熱帯木材機関(ITTO)と協働に関する覚書を交わしました。
写真 左から:
マルコ・ランバーティニ博士(バードライフ・インターナショナルCEO)、
高円宮妃殿下(バードライフ・インターナショナル名誉総裁)、
エマニュエル・ゼ・メカ氏(ITTO 事務局長)
覚書の調印式にて
バードライフ・インターナショナルとITTO(国際熱帯材木機関)は、熱帯雨林の生物多様性を守り、持続可能な利用に関する協力関係を強化するための覚書に調印しました。
調印式はバードライフ・インターナショナル名誉総裁の高円宮妃久子殿下のご臨席のもと、東京で行われ、以下の分野で協働を推進します。
- サイトベースで協働プロジェクトを発展させる (例:森林再生、REDD+(森林減少・劣化防止による温室効果ガス排出量の削減)による生物多様性保全、地域の人々の生活向上など)
- グローバル、地域レベルで、森林減少防止のための事業を実施、あるいは支援する
- 他の団体や機関にも活動への参加を促す
- 協働のために専門家を動員する
- 森林破壊、森林劣化および森林再生のため、モニタリング手法と指標を開発し実行に移す
- 森林保護、再生および持続可能な管理促進のため、人々の協力や参画を促すための啓発や教育活動を進める
ITTOの事務局長エマニュエル・ゼ・メカ氏は調印式の後、「私たちは熱帯雨林の資源を守り持続可能な方法で利用することの重要性と、熱帯諸国の持続可能な発展のために、熱帯雨林の持つ重要な役割を認識しています。この合意書は、ITTOとバードライフの両者にとって共通の目標である熱帯雨林と、貴重な生物多様性の保護や持続可能な管理を進めるための重要なツールとなるでしょう。」と述べ、バードライフのマルコ・ランバーティニは「ITTOとバードライフが協働することにより、熱帯雨林とその生態系サービスに依存する人々に明るい未来をもたらすことができます。」と述べました。
今後の2年間に提案されている協働活動は(必要資金が得られることを前提として)以下の通りです。
- サイトベース、又は、ITTOのREDDESやバードライフの「Forests of Hope」プログラムの事業地における森林減少・劣化防止活動の推進
- 森林の生物多様性に対する啓発活動の実施
- 森林破壊、森林劣化および森林再生のための適切で明確な生物多様性指標の開発
- 森林再生に関する国際的なワークショップの開催
両組織はこれらの協働活動のための資金を調達するために緊密に連携します。合意書は2015年12月31日まで有効で、両者が合意すれば延長することができます。
バードライフの「Forests of Hope」プログラムに関する詳細はこちらをご覧ください。
英文ニュースリリースはこちらをご覧ください。