インドネシアの生態系修復コンセッションセミナーにて、「ハラパンの森」についての発表が行われました
6月15日に行われた「インドネシアの生態系修復コンセッションセミナー」において、バードライフがBurung Indonesia(インドネシアのパートナー団体)、RSPB(英国のパートナー団体)と共に、森林保全を進めている「ハラパンの森」の活動事例について、現地法人であるHutan Harapan、Burung Indonesiaの職員により発表されました。
インドネシアでは、2004年より「生態系修復コンセッション(ERC:Ecosystem Restoration Concession)」という制度が設けられ、民間企業やNGOが国有の生産林を長期間にわたり借用し、木材生産やプランテーション開発以外の、生態系サービスや非木材林産物の生産などの経済活動を行いながら森林資源を守る取り組みが始まっています。ハラパンの森は、ERCの第1号として2008年に認可され、100年間にわたり活動するライセンスを取得しています。
ハラパンの森:活動概要
本セミナーは、インドネシアの森林保全や持続可能な管理に関心がある民間企業・団体と、生態系修復コンセッション制度を活用して森林保全を進めているNGO・団体との連携を促進することが目的で、現地での活動事例としてハラパンの森の活動の発表が行われました。
インドネシアでは、アブラヤシのプランテーションなどにより、急速に森林が失われており、特にハラパンの森がある低地熱帯林と呼ばれる森林は、わずかしか残されていません。そのような場所で、森林を守ると同時に、その地域での持続可能な資源利用を促進することは、社会的にも非常に意義のある活動となります。民間企業は、ERCで活動を行っている団体を通して、インドネシアや地球環境問題の課題解決、SDGs、愛知目標の達成などに貢献することができます。
バードライフでは今後も、企業との連携を通じた環境保全を推進していきます。