ペンギンを守ろう!キャンペーン
美しくて、カリスマ的。でも、助けが必要です。
ペンギンは、南半球の広い地域に分布しています。水中を自由に泳ぎ、見た目も動きも可愛らしいペンギンは、空は飛べないけれども世界の人々を魅了してきました。
しかしペンギンたちは気候変動や漁業による餌資源の乱獲などのために、18種中10種が国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されており、最も絶滅が危惧されている水鳥の一つです。ペンギンたちは現在、主に次のような問題に直面しています。
- 気候変動
- 重油流出などの環境汚染
- 過剰な漁業による餌不足
- 混獲
- 開発などによる繁殖地の消失・劣化
そこでバードライフでは、世界のペンギンを守るため、「Protect A Penguin」(ペンギンを守ろう)キャンペーンを開始しました。
このキャンペーンを通して、6種のペンギンの保全活動を実施します。
1. キングペンギン
気候変動によって、餌場が消失してしまい、雛を育てられなくなると懸念されています。気候変動の影響の啓蒙活動および調査、長距離移動のルート解明、個体数調査、重要な餌場の保護などの活動を行います。
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© Anne Dirkse/Flickr
2. フンボルトペンギン
漁業に使われる漁網に引っかかり溺死してしまう事故(混獲)が多発しています。直面している問題や重要な生息地に関する地元住民や子供向けの啓蒙活動、漁業での混獲の影響の解明、住民による保全活動の支援、繁殖地の調査などの活動を行います。
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© Shutterstock
3. マゼランペンギン
混獲や油田などからの汚染により数が減っています。繁殖・採餌活動の調査、重要な生息地に関する啓蒙活動、冬の長距離移動ルートの解明、漁業者との混獲低減の協働、アルゼンチンで3番目に大きい繁殖地、カボ・ビルへネスの保全などの活動を行います。
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4. ケープペンギン
混獲や気候変動による餌場の消失などによって激減しています。新しい繁殖地づくり、デコイ(模型)や巣箱の設置、新しい繁殖地の餌資源の調査、生息地の保全、衛生追跡などの遠隔調査の実施などの活動を行います。
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© Sergey Uryadnikov/ Shutterstock
5. イワトビペンギン
キタイワトビペンギンとミナミイワトビペンギンの2種がいますが、どちらも過去数十年の間に激減し、しかもその原因がよく分かっていません。減少要因の解明、遠隔調査の実施、フォークランド諸島での啓蒙活動と調査などの活動を行います。
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© Bobo Ling/Shutterstock
6. キンメペンギン
伝染病や外来種による捕食、混獲が減少の原因と考えられています。巣箱や捕食者の罠の設置、漁業による混獲の影響解明、繁殖地周辺の海域の保護区指定に向けた活動、保全に向けた政策提言などの活動を行います。
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