アオコンゴウインコが最近10年で最初の絶滅した鳥に(野生絶滅)

アオコンゴウインコ 写真提供: © Al Wabra Wildlife Preservation

2種のコンゴウインコ類を含む8種の鳥が、絶滅危惧IA類の種を対象とした再評価によって絶滅が確認されました。また、新たな懸念すべき傾向が明らかになりました。今回初めて、大陸での絶滅が島嶼での絶滅を上回ったのです。

 

2011年に制作されたアニメ映画「リオ」では、捕獲飼育されたアオコンゴウインコのBluがJewelと言うメスの最後の野生個体と繁殖するためにブラジルにやって来ます。けれども私たちの最新の論文によれば、Bluが来るのは遅すぎました。それも11年も。何故ならアオコンゴウインコ最後の雌Jewelは2000年ごろに姿を消してしまったようなのです。

 

というのもアオコンゴウインコは、バードライフの最近の研究において、絶滅が確認あるいはその可能性が極めて高いとされる8種のうちの1種に含まれているのです。この8年にわたる研究では、絶滅危惧IA類に指定されている51種を新しい統計アプローチを用いて解析しました。具体的には、脅威の強度、生存記録の時期と信頼度、調査のタイミングと努力量を定量評価しました。その結果、絶滅が確認あるいはその可能性が高い8種のうちの5種は南米大陸の種で、さらにそのうちの4種はブラジルの種でした。これは、この地域で起こっている急速な森林破壊の壊滅的な影響を反映していると言えます。

 

「ここ数世紀の間、鳥の絶滅の90%は島嶼で生じたものでした。しかし、今回の結果は、持続可能でない農業と森林伐採による生息地の喪失と劣化に起因する絶滅が大陸で増大していることを示しています。」とバードライフの主任科学者かつ論文の筆頭著者のStuart Butchart博士は述べています。

アラゴアスマユカマドドリ
写真提供: © ciro_albano.

またこの8種のうちブラジル北東部のインベイカマドドリアラゴアスマユカマドドリ、ハワイに生息し2004年以降野外での観察のない(同年に最後の飼育個体が死んだ)カオグロハワイミツスイの3種は「絶滅(EX)」に再分類されるべきであると示されました。さらに別の4種も、絶滅の可能性が極めて高いカテゴリーの絶滅危惧IA類(恐らく絶滅 [Possibly Extinct] 訳注:バードライフ独自のサブカテゴリーで、IA類の中でも絶滅している可能性が高いものの僅かながら生存の可能性が残されている種を指す)への再分類するべきであると示されました。ただし、絶滅と断定するには更なる調査が必要です。

 

その4種とはアカジリムジインコ(最後の記録は1987年)、ジャワトサカゲリ(同1994年)、ペルナンブーコスズメフクロウ(同2001年)、ブラジルのもう一種のコンゴウインコ類のウミアオコンゴウインコ(同1998年)の4種です。

幸せなころのカオグロハワイミツスイ
写真提供: © US Fish and Wildlife Service

アオコンゴウインコの場合はまだ望みがあります。森林伐採やダム建設、密猟などのによって野生では姿を消してしまったと見られますが、60~80羽が捕獲飼育されているとの推定があることから「野生絶滅」に分類されることが推奨されます。2016年に1羽が観察されたことから、野生での生存が期待されたことがありましたが、現在では飼育されていた個体が逃げ出したものと考えられています。これが真実なら、悲しいことにBluがJewelを見つけることはまずないでしょう。

報告者: Alex Dale

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