IUCNレッドリスト2016年版が改訂されました

IUCNレッドリスト2016が公開されました。

バードライフは、IUCNレッドリスト鳥類部門の公式な策定機関として、鳥類部門のリストを改訂しています。今回の鳥類部門改訂では、分類が見直されたことにより742種が追加され、合計で11,121種の鳥類についての情報が掲載されています。このうち、新たに追加された84種を含め、合計で1,460種が絶滅危惧種に指定され、その割合は鳥類全体の約13%に達しています

今回、新たに絶滅危惧種に指定された種のうち、日本に冬鳥として渡来するカシラダカが、軽度懸念(LC)から絶滅危惧II類(VU)へと大幅に絶滅の危険度がランクアップされました。近年の研究により、過去30年の間に75–87%もの個体数が減少したことを受けて、今回の変更になりました。

また、アジア地域で特筆すべきこととして、インドネシアを中心に生息する鳥類19種の絶滅危惧のランクが上がりました。商取引を目的とした鳥類の「持続可能でない捕獲」が主な原因となり、今回のランクアップにつながったことが、様々な研究結果から明らかにされました。

■バードライフのプレスリリース

変更になった種の一覧(英語)

カシラダカについての情報(英語)

■バードライフ本部の発表はこちらです
 2016 Red List: great news for island endemics, disaster for cagebirds

新た絶滅危惧II類に指定されたカシラダカ(© Aaron Maizlish)

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