フランス教育省、タヒチヒタキ保護への貢献で学童を褒賞

タヒチヒタキの保護活動を行った2+2学校の生徒たち
写真提供: Caroline Blanvillan

タヒチヒタキは世界で最も絶滅が危惧される鳥のひとつですが、バードライフのフランス領ポリネシアのパートナーSOP Manu と地域コミュニティが絶滅の淵から救い出そうとしています。個体群をもう一つ、安全な場所に作り出すために、資金集めが行われています。

この象徴的な鳥を救うための地元の活動の裏話として、フランス文部省が仏領ポリネシアのPanaauia地方の2+2学校の1クラスに‘エコ・ラベル’を表彰しました。タヒチヒタキを救うための活動はこの褒賞への申請のために彼らが選んだものでした。

2015年にこのクラスの8人の児童がタヒチヒタキと彼らの活動の映像を作成しました。次に彼らはこの映像をPunaauia地方の大勢の人たちに見せたのです。同地方のMaruapo渓谷には、タヒチヒタキの最大の個体群があります。‘緑の日’イベントの期間中に児童たちはPunaauia地方の全学校を招待し(生徒数900人以上)、タヒチヒタキの減少や、この種を救うためのプログラムの話をしました。この学校行事は一般の人たち向けにも行われたので多くの大人も彼らの発表を聞きました。このプレゼンは準備も完璧なものでした。1月22日には彼らは2+2学校に通う500人の児童全員にも発表を行いました。

フランス教育省に提出されたこのエコ・プロジェクトは非常にインパクトがあり、SOP Manuとの共同活動、タヒチヒタキの生息地の復元を助けるための植樹、その大切さと窮状をコミュニティに周知させることなど、タヒチヒタキを救うために学校が行った活動のすべてが要約されていました。

表彰式の場でSOP Manuの陸生鳥類マネジャーのCaroline Blanvillanは、「2012年に2+2学校との共同活動を始めたときにはタヒチヒタキは35羽しか生存が確認されていませんでしたが、地元の人々の努力と支援による外来植物の除去と植生の復元により、今では個体数が55羽になりました!」と伝えました。

この保護活動は今も進行中です。

 

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