バードライフのパートナーが‘ナチュラ2000’賞への皆様のご支援をお待ちしています

5月21日はEU法で守られている欧州最大の自然エリアのネットワークを祝う‘ナチュラ2000の日’です。

この日を記念して欧州委員会はヨーロッパで最も優れた自然保護活動を称賛するためにブリュッセルで授賞式を開催します。このイベントには新たに‘欧州市民賞’が追加され、5月6日までにEU市民は受賞者を決めるためにお気に入りのプロジェクトにインターネットを通じて投票をすることが出来ます。

毎回バードライフ・パートナーは‘ナチュラ2000’のチャンピオンであることを証明してきました。2014年にはブルガリア鳥類保護協会(BSPB: 同国のパートナー)がカタシロワシ保護のための多大な努力が認められて‘ナチュラ2000自然保護賞’を受賞しています。今年はバードライフ・パートナーが関係する5つのプロジェクトが5部門ある受賞対象カテゴリーうちの４部門で最終選考にノミネートされています：　DOPPS（スロベニアのパートナー）、LOB（ラトビア）、SEO/BirdLife（スペイン）、NABU（ドイツ）、RSPB（英国）。ファイナリストはハイレベルの審査員による判定により、5月21日の授賞式で発表されます。

受賞の競争者としてSEO/BirdLifeの‘ナチュラ2000の日’プロジェクトは‘コミュニケーション’部門で‘ナチュラ2000’への関心を高めた活動で争っています。このイニシアティブは去年SEOとスペインの通信社EFEが、欧州の自然遺産の保護を支援し、人々がナチュラ2000サイトのネットワークの重要性をより深く理解するために始めたものです。

特定の生息環境あるいは種の状況を改善する助けを行うグループを認める‘保護活動’賞には、LOBのAdazi軍事訓練エリアでの自然保護活動がノミネートされました。Adaziはナチュラ2000サイトの一つで、希少な種に対して良い環境を提供していることから2004年以来IBA（重要生息環境）に指定されています。しかしここ数年排水と植物の異常繁茂の影響を受け、野生生物と生態系が脅かされています。この状況を止めるためにこのプロジェクトは1000ヘクタール以上のヒースが異常繁茂した環境を再生し、さらに500ヘクタールの沼沢地の復元を今後の計画にしています。

RSPBも‘Alde-Ore川河口の野生生物のための持続可能な未来’プロジェクトにより‘保護活動’賞を争っています。このナショナル・トラストとの共同活動は欧州にとって重要な生息地と種が英国のオーフォード・ネスとヘイバーゲート島で維持され強化されるよう支援を行っています。

対立を解決する最良の活動に対する‘利益／知見の調停’カテゴリーではNABUが‘環境保全へのダイビング’プロジェクトでノミネートされました。このプロジェクトはスキューバダイバーと環境保護活動家の間の協力関係を改善しブランデンブルグの湖沼群を守ります。

最後に‘Adria Wet 2000’プロジェクトが‘国境を越えた協力とネットワーク作り’賞の競争者の一つに選ばれました。バードライフ・パートナーのDOPPSが北アドリア海地域の自然の沿岸域を管理するスロベニアとイタリアの４団体間による初めての国境を越えた協力に関与しています。北アドリア海には幾つかのナチュラ2000サイトがあるのです。

ナチュラ2000ネットワークはヨーロッパの生物多様性を保全、強化し将来世代のために守るのでお気に入りのプロジェクトへの投票に時間をお貸しください。

報告者：　エロディー・カンタルーブ

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