CEMEX社、バードライフと共に大陸をまたぐ長期的な自然保護を行うことを約束

CEMEX社はドミニカ共和国でのサイイグアナの保護活動で
バードライフとパートナーを組んでいます。
写真提供: Rhinoceros Iguana

2007年以来、CEMEX-BirdLifeの世界的なパートナーシップでは、採石場の内外での保護活動がもたらす自然およびビジネスへの利益を認識しています。

このパートナーシップはIBA(重要生息環境)など国境を越えて種の保護につながる世界的に重要なサイトを守り、バードライフのEUにおける政策に重みを加えるものです。またCEMEX社のビジネスに対しても名声と、バードライフのパートナーを通してコミュニティとの間に良好な関係をもたらします。このような成功がなぜCEMEX社とバードライフが再度3年間のパートナーシップ契約を更新したのかを物語っています。

現在のプロジェクトにはプロナテュラ(メキシコのパートナー)と共同での無線追跡によりイヌワシの分布状況の理解を深めて本種の保護を図り、CEMEXの採石場を囲む本種の主要な生息地であるソノラン砂漠草原の保全強化が含まれています。またCEMEXはRSPB(英国のパートナー)およびLPO(フランスのパートナー)とも共同でキジバトの保護にも関係しています。キジバトは欧州では渡り鳥で、現在その西部フライウェイでは個体数が異常な速さで減少しています。一方、ドミニカ共和国では絶滅が懸念されるサイイグアナの個体群を守ることが目的です。グルポ・ハラクア(ドミニカのパートナー)を通して地元のコミュニティと共同で活動することにより、このプロジェクトはイグアナにとって重要な乾燥森林環境の喪失を食い止めるのが目標です。現在、この環境は主として違法な薪炭生産のために劣化が進んでいます。

過去3年、CEMEXとバードライフはEUの自然保護政策を支持して共同声明を発表し、CEMEX生物多様性戦略の枠組みを作り、そのためのスタッフを育成し、CEMEXの世界中の操業地域の各1ヶ所で、CEMEX-BirdLife生物多様性行動計画基準を試行して来ました。

現在ではCEMEX社はマレーシア、スペイン、英国、フランス、チェコ、オーストリア、メキシコ、コロンビア、米国およびドミニカのバードライフ・パートナーと提携しています。共同で活動することにより、彼らはビジネスと生物多様性の両方に大きな利益をもたらすことを示し続けるのです。

バードライフ・インターナショナルの新CEOのパトリシア・ズリータはCEMEXとのパートナーシップ更新を歓迎して次のように述べました。

「CEMEX社とのパートナーシップはIBAや自然や人々への現場における提供の観点から革新的な企業とNGOのパートナーシップの力を示すものです。各国のパートナーシップと生物多様性行動計画プロジェクトを通しての近年の成功例は大変喜ばしいことです。今や私たちはこの長期に亘る関係を次のレベルに高める準備をする時です。」

報告者:チャーリー・ブット

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