気候に関する交渉がペルーで始まった

ペルー・リマでのCOP20は気候に関する交渉の重要な節目
写真提供: Charamelody;flickr.com

IPCC(気候に関する政府間パネル)の最近の報告は気候変動への活動が緊急に必要であることを明確に思い出させるものです。気候変動の影響は既に世界中で感じられており、最も脆弱なコミュニティや生態系ほど厳しいのです。

もし私たちがこれまでと同じことをやっていれば、気候変動は世界経済全体を不安定にし、人の幸せを支えている環境プロセスを破壊し、種の絶滅を招くでしょう。最近発表されたオーデュボン協会による‘気候レポート’は次のことを確認しています: 調査対象になった北アメリカの鳥588種のうち314種が気候変動の結果2080年までに窮地に陥ります。

しかし暗い見通しばかりというわけではありません。ほぼすべての政府が承認したIPCC報告は、もし私たちが今すぐに化石燃料の使用を段階的に廃止し、低炭素で気候に弾力的な経済発展モデルにシフトすれば、私たちは最悪な影響を避けることが出来る、とも言っています。

リマでのCOP20(第20回締結国会議)はこの世界的課題に各国政府が共同で取り組み、9月に気候変動への行動のために町中を行進した数十万人の人たちに応えるために機会を提供するものです。

COP20は気候交渉における重要な節目です。来年パリで各国政府は2020年に施行される気候変動に関する国際合意(京都議定書を継承するもの)を採択するべきです。この合意の主目的はUNFCCC(気候変動枠組み条約)の目的である、気候変動を危険でないレベル(産業革命以前よりも摂氏2度までの温暖化で大筋合意)に減速することです。この合意は様々な形式、議定書、別の形の法律文書あるいは‘法的拘束力を持つ合意結果’などで、全締結国に適応されるでしょう。

COP20は各国政府がこの世界的条約の基礎を築くべき最後のチャンスです。

(報告者:マーチン・フォーリー)

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