NABUのカメラがキルギスタンで初めてユキヒョウを捉えた

キルギスタンの天山山脈でNABU(ドイツのパートナー)が最近設置した18台のカメラのうちの1台で威厳のあるユキヒョウの写真が撮影されました。天山山脈はユキヒョウの最後の避難所の一つです。正確に何頭のユキヒョウがまだ自然の中で生きているかは誰にも分かりませんが、専門家は中央アジアの2百万平方キロという広大なエリアにおよそ4,080~6,590頭が生息していると推定しています。

1980年代の中ごろにはキルギスタンには1,200~1,400頭のユキヒョウが生息し、この時点では世界の個体群の大きな部分でした。しかし、現在はおよそ200~300頭しか居ません。「ユキヒョウを守るための法律はありますが、依然として多くの個体が密猟の犠牲になっています。」とNABUの副会長Thomas Tennhardtは言いました。「カメラは私たちが野生のユキヒョウを観察する助けとなり、またユキヒョウの動きを追跡することも出来ます。長期的には、これにより全個体数をより正確に推定することも可能になるでしょう。」とTennhardtは説明しました。

ユキヒョウに関する知識を共有し、保護を強化することは10月に行われる第1回世界ユキヒョウ・フォーラムの重要な議題になるでしょう。NABUの主導によるこの国際会議はユキヒョウを絶滅から救うことに貢献すると期待されています。キルギスの大統領Almasbek Atambajewの招きにより、ユキヒョウが生息している12の国の代表が初めて一堂に会します。「会議の目的はユキヒョウの保護に関する経験を相互に交換し、国際的な拘束力のある保護計画に合意を形成することです。」とNABUのTennhardt副会長は言いました。

 

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