太平洋のパラダイスの復活
合計するとすべての絶滅危惧鳥類の51%が外来種によって絶滅に追いやられています。この問題は特に大洋に浮かぶ島において深刻で、そこでは絶滅危惧種の75%が外来種の影響を受けています。
この深刻な脅威に対処する目的で、バードライフ・インターナショナルの太平洋パートナーシップが外来種駆除によって世界的に重要な海鳥のコロニーを守るためデービッド&ルシル・パッカード財団から資金支援の更新を受けました。
「太平洋地域には世界中の水鳥の多くが生息していますが、外来種の捕食性哺乳類、特にネズミとネコによる繁殖地の島での壊滅的な影響で多数のコロニーが失われ、多くの海鳥が絶滅に追いやられる結果を招いています。」とバードライフの‘太平洋海鳥プログラム’マネージャーのスティーブ・クランウェルは言いました。
2006年以来バードライフ太平洋パートナーシップは復活の急がれる島を特定し、外来性捕食動物の駆除する活動プログラムを行ってきました。これまでに120の島の調査が行われ、フランス領ポリネシア、パラオ、ニューカレドニア、フィジーなど30の島で作業が行われました。これは多くの絶滅危惧の海鳥だけでなく、絶滅危惧ⅠA類のタテガミフィジーイグアナなど他の野生生物に益するものです。
この方針に立脚して、バードライフ太平洋パートナーシップはフランス領ポリネシアのヴァハンガ島(390ヘクタール)とクック諸島のサワロー島などこれまでに対処をしてきた大きな島からネズミや他の外来種を駆除する準備をしています。
さらに対処が行われたサイトは、その結果を評価し、教訓を共有し、バイオセキュリティを確保するために監視される予定です。これまでにない、コストのかからない方法が、保護の行われたサイトで海鳥の反応を高めるために試されることになっています。
「合計すると、今回の新規の補助金は29種の海鳥繁殖地の復活につながるもので、その中には絶滅危惧ⅠA類が1種、絶滅危惧ⅠB類が3種、絶滅危惧Ⅱ類が2種、準絶滅危惧種が2種含まれています。」とスティーブは付言しました。
「デービッド&ルシル・パッカード基金はこのような島の復活プログラムが始まって以来バードライフ・パートナーシップを支援してくれており、この継続的な支援がこれらの実績と、最終的にはパートナーシップが地域全体で保護活動とコミュニティに変化をもたらすのです。」