ウルグアイの「鳥にやさしい牛肉」が欧州へ

このイニシアティブの利益を受ける12種の世界的絶滅危惧種のうちの1種キバラムクドリモドキ

南米では、数百万人の人々の生活を支えている牛の放牧により、草原が失われました。しかし、皆さんのための解決策を懸命に探し、その結果ウルグアイの「草原にやさしい牛肉」が生まれました。

この記事は「南米南部草原連合」のウルグアイのコーディネーターEsteban Carriquiryへのインタビューの再刊です。

10月29日から11月4日に「南米南部草原連合」は、コロニア(地名)のMarfrig工場で食肉処理をした500頭分の雄牛を有していました。これらの高級牛肉は「草原牛肉協定」に従い生産されたもので、この最高級肉はヨーロッパのホテルやレストランに供給されるために、オランダに送られる予定です。これには第1グループ約20人の生産者が介入し、ウルグアイの牧場の歴史にとって大きな節目となるものです。

以下は「南米南部草原連合」のウルグアイ・コーディネーターであるEsteban Carriquiry(農業エンジニア)とのインタビューによるタルダグイラ(地名)からの報告です。

最近の進展は「南米南部草原連合」にとって、何が重要なのでしょうか?

これは去年始まったプロセスの一部で、2月に最初の牛肉のサンプルを送ることができ、皆さんの関心を集めました。4月には「Nice to Meat社」の代表団が来て、牧場主と知り合いになり、私たちの話に関心をもってくれました。彼らは二カ所の冷凍工場を訪問し、私たちの業界の本気度、即ち、食品の安全を確保するために、栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にする生産管理履歴を見ました。私たちはINAC(国立食肉協会)と会い、新規の納品は量や数を多くすることを決め、今年の中頃にオランダに送られます。「連合」の協定に従う生産者から供給される、牛一頭につき約30㎏の高級牛肉を「草原牛肉」と呼んでいます。

「Nice to Meat社」の人たちは草で育てた牛を望んでいますが、牛肉なら何でも良いわけではなく、何らかのストーリーを求めており、これこそ正に私たちがオファーしているものです。自然の状態で育てられた牛肉で、草原や生物多様性、特に鳥類を保護するものであり、世界中で象徴になるものです。

これはウルグアイにとって現在、あるいは将来的にどの様な意味合いを持つのでしょうか?

私に言わせていただければ、民間協力の側から具体的な道しるべを持って、国が常に宣言している「自然豊かなウルグアイ」を示すところから始めることが重要です。ほぼ毎日、調査に関係している政府職員、州の職員あるいは学会が、持続可能な家畜放牧、温室ガスの緩和、炭素隔離等々について話しているのを耳にします。今や、生産者、産業界および社会の全てが「自然豊かなウルグアイ」に力を注ぎ、実際に行動する時なのです。私たちは「言うだけから事実へ」変わらなければなりません。

将来このイニシアティブを前に進めるために、提起あるいは解決すべきポイントは何でしょうか?

基本的には継続性を持つことですが、これが誰にとっても良い機会だと思えるように広めて行かねばなりません。実際に「草原牛肉」協定は、極めて包括的です。換言すれば、私たちは何か特別な製品を作り出したのではなく、この分野に異なるアプローチを持ち込み、それが生物多様性を保全することなのです。更に、私たちは高品質の製品を作らなければなりませんが、現在のウルグアイの牛肉分野にとっては、主な制限要因ではありません。私たちは草原の牛の肥育期には牧草地で飼育することや、穀物やサプリメントの戦略的な使用さえ認められるのだということをよく説明しなければなりません。飼育場とは全く違います。

このイニシアティブを形成する他のメッセージや意義は何ですか?

私たちはこの製品をヨーロッパで販売促進するため、INAC(国立食肉協会)に対して販売促進キャンペーンを提示する予定です。これはINACの新しい政策の枠組みでもあります。このプロジェクトが生まれたのは需要側からではなく供給側からだということは明らかです。ですから私たちはINAC、Marfrig工場、更にはこの活動に加わる誰とでも組んで、需要側に共同で働きかけて行かねばならないのです。しかし、私たちはこのプロジェクトが生産者側だけではなく、一般市民にも具体的な影響を与える主導的なイニシアティブになることを目指しています。ウルグアイ人が農業製品について、もっと知っておくべきことについて話をする時に、私はこれがウルグアイで牧畜が実際にどのように役に立つかを、より多くの人々が認知することに貢献できると考えています。

この前向きなリーダーシップを明確にする特徴は、先を読む能力です。私たちは人々が共有する目標と、前向きなビジョンを形成するための突破口を開かなければなりません。これは責任感を生み出すために重要なことです。一般市民も生産者もこれが「草原連合」の成果であり、他人ごとではないと実感しなければなりません。

報告者: Tardáguila Agromercados

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