環境に配慮したカカオ豆の生産体制構築による農家の生計向上に取組んでいます(日本NGO連携無償資金協力/ODA)

実際のカカオを教材にした研修

バードライフ・インターナショナル東京(以下バードライフ)は、日本NGO連携無償資金協力より助成頂き、2024年3月よりインドネシアのゴロンタロ州で環境に配慮したカカオ豆の生産体制構築を通じた農家の生計向上に取り組んでいます。

ゴロンタロ州は、インドネシアで最も貧しい地域の一つです。今まではトウモロコシを育てていましたが、トウモロコシは売値も安く、あまり収益に繋がりません。しかも畑を作るために木を切る必要があるので、多くの森が失われてしまいました。

ゴロンタロ

木が伐採されて失われた森林(手前には森林伐採後のトウモロコシ畑)

 

そこで本プロジェクトでは、森林減少をおさえ、地域住民の生計を向上させるために、自然の森を活かしながら、カカオを栽培する“アグロフォレストリー“によるカカオ生産を行います。プロジェクトは、バードライフのインドネシアのパートナー団体であるブルーン・インドネシアと協働で活動を進めます。

             

ゴロンタロの農家には、カカオの栽培方法や、豆の品質を保つ技術などの知識がありません。そのため、品質の高いカカオ豆が生産できず、低収入を余儀なくされていました。

本プロジェクトでは、ゴロンタロの農家の生計向上を図るため、ゴロンタロ州ポフワト県の11村350農家を対象に、環境に配慮したカカオの栽培方法を指導します。

カカオ栽培のためのインフラ整備も行います。環境に優しい肥料(たい肥)や苗木を作る施設を11村に新たに建設、また、カカオ豆の品質向上に欠かせない乾燥や発酵のための施設を建設し、正しい使い方を指導します。

                                     

11月までに11村350農家向けに、環境に配慮したカカオの育て方についての研修会を10回開催しました。研修会には、多くの女性も参加しました。

カカオ栽培研修

実際のカカオを教材にした研修

カカオ豆品質管理の研修

 

 

また11村全村に、たい肥作り小屋と苗床施設が完成しました。引き続き、たい肥と苗木を作るための準備を進めていきます。

これらの活動を通じて、農家が、環境に配慮した高品質のカカオ豆を育てられるようになり、生計が良くなることを目指します。 

完成したたい肥作り小屋

完成した苗床施設

 

 

 

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