フライウェイ・サイト訪問記 ~福島潟~

2017年7月6日、新潟県の福島潟に行ってきました。福島潟は、約5000羽のオオヒシクイ、同じく約5000羽のコハクチョウ、2万羽のカモ類など、多数の渡り性水鳥が飛来する生息地として、EAAFPのフライウェイ・サイトに参加しています。

福島潟といえば、越冬期のイメージが強かったのですが、夏もカンムリカイツブリやコジュリンが繁殖していたり、コホオアカも見られるようで、楽しいフィールドでした。もちろんオオヨシキリも盛大にさえずっていました。

カンムリカイツブリ成鳥

カンムリカイツブリの親子

福島潟のほとりには、新潟市の観察施設「ビュー福島潟」があります。特徴的な概観で遠目から見ても一目でわかります。現在は、福島潟みらい連合が指定管理者として運営しており、観察会のほかコンサートの開催など、様々な活動を実施しています。

ビュー福島潟の遠景。特徴的な建物で一目でわかります

福島潟といえば、日本で最もオオヒシクイの越冬数が多い渡来地となっており、オオヒシクイの生態についての展示も多数ありました。最近ではマスコットキャラクターの「クイクイ」も活躍しているようです。

ビュー福島潟内のオオヒシクイの展示

その他、分布の北限となっているオニバスなどの植物や昆虫類、また福島潟の歴史など充実した展示で、ゆっくりと過ごすことができます。

ビュー福島潟の佐藤館長には、福島潟だけではなく、周辺の農地、里山も含め、水域システムとしての保全を地域社会を巻き込んで実施していきたいとのお話を伺いました。福島潟のハクチョウ類は、周辺の瓢湖、佐潟、鳥屋野潟の飛来数とも連動していることがわかっており、広い視点での保全を進めていく必要があるとのことでした。

新潟県水鳥湖沼ネットワーク」も立ち上げられており、今後の展開が楽しみです。

次は、ガンカモ類に埋め尽くされた冬の時期に改めて訪問したいなと思います。

 

2017年7月11日

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