フライウェイ・サイト訪問記 ~米子水鳥公園~

鳥取県の米子水鳥公園に行ってきました。米子水鳥公園は、コハクチョウなど多くの渡り鳥が飛来する生息地として、EAAFPのフライウェイ・サイトに参加しています。また、米子水鳥公園がある中海は、ラムサール条約に登録されています(おとなりの宍道湖もラムサール条約湿地です!)。

訪問した6月7日は、残念ながら雨模様で、フィールドを散策することはできませんでしたが、オオヨシキリが盛大にさえずり、ツバメが低空飛行を繰り返していました。

館内では、雨で来館者が少ないのをよいことに、神谷館長にたっぷりと米子水鳥公園での活動や展示をご案内いただきました。(米子水鳥公園の館長である神谷要さんには、日本国内のEAAFPガンカモ類ネットワークのコーディネーターを務めていただいています。)

米子水鳥公園は、農地拡大政策で中海を埋め立てた場所にコハクチョウやマガンなどの水鳥が多く飛来するようになったことから、水鳥保全の市民活動が始まり、1995年に米子水鳥公園ができました。そのため、現在でも多くの市民がボランティアとして活動に参加しているそうです。

市民参加の活動では、小学生向け、ジュニア向け(中高生)、大人向けの自然体験のプログラムがそれぞれ組まれており、子供から大人まで、それぞれ活躍できるフィールドを準備することで、次世代の自然保護を担う若者の育成に取り組まれていました。頻度も重要で、それぞれ月に1回の定期的な活動を心がけているとのことでした。

子どもラムサールの活動レポート(小学生向けの活動)

ジュニアレンジャーの活動レポート(中高生向けの活動)

展示も手作りの作品が数多く置いてあり、雨の日でも十分に楽しめる内容となっていました。最後に、巣箱の展示の中で記念撮影。シジュウカラの巣箱を10倍に拡大したものです。

館内から公園が一望できますが、大きな窓は雨でも視界がくっきりしていて、遠くまで見渡せました。なんと、車のフロントガラスに塗る撥水タイプのガラスコーティング剤を塗っているとのこと。確かに雨粒がさっと流れてクリアでした!

活動だけでなく展示や館内の整備など、他のサイトでも参考になるであろうことがたくさんありました。今後も各サイトを訪問した際は、レポートをあげていこうと思います。

ご案内いただいた神谷館長、ありがとうございました。

2017年6月20日

 

  1. TOP
  2. お知らせ
  3. フライウェイ・サイト訪問記 ~米子水鳥公園~