アイルランドの新‘農村開発プログラム’が農耕地の鳥の頼みの綱になる

チュウシャクシギ
写真提供:Padraig Kavanagh

バ-ドウォッチ・アイルランドにとっての大ニュースです! 7月上旬に、この緑の島のバードライフ・パートナーは農業・食料・海洋大臣Simon Coveneyによる嬉しい発表を聞きました: 絶滅の危惧が特別に高い農耕地の鳥を保護する活動を行っている農家が、アイルランドの新しい‘農村開発プログラム’による相当額の資金を優先的に利用できるのです。

もし適切に行われるなら、このプログラムは領域内での鳥の個体数減少に歯止めをかけ、復元する希望をもたらします。アイルランドの生物多様性は、多くの農耕地の鳥の減少と、モザイク状の農地の半自然環境の喪失や劣化から明らかなように、深刻な脅威に直面しています。従ってこのような対策は農家が日常の作業で自然をもっと大切に扱うことへの予防処置を取り入れる良いインセンティブになります。

2014年~2020年の期間における新‘農村開発プログラム’は、アイルランドの絶滅危惧種(ウズラクイナ、ヨーロッパヤマウズラ、ハイイロチュウヒ、ベニハシガラスおよびチュウシャクシギ、タゲリ、アカアシシギなどの同国で繁殖するシギ・チドリ類など)の保護状況を改善する目的で7月上旬に欧州委員会に正式に提出されました。このプログラムはこれらの種には保護対策が実施される際に優先的に行われ、それが全体的な生態系の中で良い影響を与えるでしょう。

一方、バードウォッチ・アイルランドは、この‘農村開発プログラム’が同国の田園地帯に経済的、社会的、環境的に持続可能な未来を確保するために、環境NGO、農業・食料・海洋局の役人、および芸術・遺産・ゲールタハト局の国立公園・野生生物部門と共同で、今後も活動を続けます。

(報告者:エロディー・カンタルーブ)

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