アスナルコリャル鉱山の再開: 負担しきれない危険と環境災害の可能性
SEO/BirdLife(スペインのパートナー)は1998年に起きた集水用ダムの決壊以来閉鎖されているアスナルコリャル鉱山を確実に現状のままにしておくためにハード・ワークを行っています。ところがセビリアの地方政府はこれを再開するためのステップを現在進めているのです。このような新規開発はドニャーナ国立公園内にグアディアマル緑の回廊を作るためにアンダルシア地方とスペイン環境省が行ってきた自然保護活動を危うくする恐れがあります。
ユネスコの世界遺産であるドニャーナ国立公園はヨーロッパで最も大切で価値のある湿地の一つです。移動性の砂丘、湿地帯、地中海松の森、大西洋に面する海岸などからなるユニークな生態的多様性のあるこの国立公園は渡り性水鳥の集まる場所として特に有名です。毎年希少種や危惧種を含む300種を超える鳥がここで観察できます。
同国立公園とそこに依存している野生生物は既にこの地方の数多い稼動中の鉱山開発による脅威を受けています。大量の水を使うこの活動は水質の急激な劣化を招き、ドニャーナの生態系だけでなく周辺の地域社会にも影響を与えています。アスナルコリャル鉱山の再開は環境への圧力を増し、この地方の水資源を一層劣化させるでしょう。
SEO/BirdLifeは開発と空間計画は資源の持続可能な利用を元にしなければならないと信じています。この点で、ドニャーナの行政機関のための‘持続可能な開発計画’はその河川の流域における鉱山の再開と直接に相反しているのです。
(報告者:エロディ・カンタルーブ)