農耕地の鳥の消滅がバードライフ・パートナーの行動を引き起こした

私たちは今欧州全域の農耕地から鳥が居なくなるというEU規模の危機の只中に居ます。生物多様性の豊かな草原が、バイオ燃料や家畜の飼料の生産のために大規模にトウモロコシ畑に転換されています。増える一方の家畜の生産に加えて、バイオガス生産への巨額な補助金がその圧力となっています。もし私たちが草原の保護をこれまでと同じ方法で続けるならすべての草原の鳥と独特の生態系が絶滅へと向かうのです。

特にスロベニアとドイツで、それらの国の光景から生物多様性の豊かな草原が急速に失われてゆく状態になっています。ドイツでは同国のバードライフ・パートナーのNABUが集めた証拠が草原と、タゲリやタシギなどの草原の鳥がナチュラ2000サイトのような保護区においてさえ広範囲にわたって失われていることを示しています。スロベニアではウズラクイナやマミジロノビタキなどが同じく草原の無秩序な開発と劣化および数世紀続いていた生態系が喪失されたことより急激に数が減っています。

NABUとDOPPS(スロベニアのパートナー)は4月にこの問題を欧州委員会に持ち込み、それぞれの政府に対して法的な行動を求めるべく3つの正式な訴訟を行いました。

EU法、より正確には‘EU野鳥指令’の下では、EU加盟国は領土内において鳥の個体数を適切なレベルに保つ義務があり、欧州委員会はこの義務が守られるように加盟国が必要な対策を確実に取るようにする役割を持っています。

スロベニアとドイツの両国には、EU法の求めるところに従い状況を元に戻す一連のオプションがあります。それらのオプションには、刈取りの日時を遅らせた農家に対して補償を行うための農業・環境対策を伴うことにより、傷つきやすい環境である草原の土地の掘り起しを禁止することなどが含まれています。LIFE基金や農村振興基金など幾つかのEUの基金があり、加盟国と農家がこれらの対策を実行できるよう支援を行います。

悲しいことにその他のEU加盟国では多くの農耕地の鳥が同様な脅威を受けています。ブルガリアでは欧州共通農業政策が悲惨な影響を与え、その結果、同国のバードライフ・パートナーBSPBは昨年欧州委員会に訴状を提出しました。他のバードライフ・パートナーも数か月以内に同様の訴えを起こす必要があるでしょう。

(報告者:エロディー・カンタルーブ)

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