証拠に基づく野鳥保護を勧める調査の結果
バードライフ・インターナショナルとケンブリッジ大学が6月に行った‘証拠に基づく野鳥保護を進める最善の方法’に関するアンケート調査が世界102ヶ国の野鳥保護活動家の参加を得てこの程終わりました(600人が調査票の全項目または一部に回答)。回答者全員に感謝する次第です。
アンケートの回答者から私たちはランダムに勝者を選び、最近発行した“野鳥保護: 介入の効果に関する世界的な証拠”のハード・コピー版を贈呈しました。勝者はペルーのリリアナ・アヤラで、彼女はペルーと南極大陸で海鳥の保護活動を行っています。この本は既に彼女の元には郵送されましたが、どなたでも購入が可能で、また、PDF版がダウンロード出来(http://bit.lit/birdconservation)、インターネットで読むこともできます(http://bit.lit/14okmmw)。
調査結果はSeabirdEvidence.wordpress.com/survey/に要約が掲載されています。この調査結果は知識ソースの利用を促進するために幾つもののオプションを提案しています。知識ソースは‘野鳥大要’、Conservation Evidence,バードライフの‘世界の鳥の現状’など証拠に基づく保護活動の決定を知らせることが出来、また、出版に対する障害を克服する方法も推奨しています。
新刊の‘野鳥保護’については、殆どの回答者がこの新しい情報源は自分たちの保護活動に関係があり、今後の決定に際して利用する可能性が高いことに同意しています。
回答者によれば、‘出版に対する最大の障害’は科学論文を書くための時間がないこと、出版費用および言葉による制約を挙げていました。その結果、これらの障害を克服するための最も受け入れやすいオプションは、各団体がスタッフが論文を書くための特別な時間を与えることでした。それにより、結果が期待通りかどうかを別にして、既存の資料へのアクセスを増やし、短い論文を公表する機会を増やすことが出来ます。
二つの保護活動に関する定期刊行物が既に世界中の野鳥保護活動家による結果の出版を容易にするために幾つかの行動を始めています。バードライフの野鳥と生息地保護に関するオリジナル論文を発表する国際的ジャーナルBird Conservation Internationalは世界中の保護調査の発表を推奨しています。この本は発展途上国へは特別価格で、バードライフ・パートナーには無料で提供して情報へのアクセスを容易にしています。
Conservation Evidenceはオープン・アクセスの無料ジャーナルで、鳥や他の分類群についての保護介入の結果に関する短い簡潔な報告を公表するもので、結果の良し悪しにかかわらず公表を促しています。
モデルとして海鳥保護コミュニティを使ったコミュニケーション・キャンペーンも世界の鳥の保護に対して証拠を利用することを推奨して来ました。これは海鳥だけに限定されていますが、その情報は他の鳥に対しても保護活動家にとって有用でしょう。twitter.com/SeabirdEvidence または facebook.com/SeabirdEvidenceを通してキャンペーン加わるか、証拠に基づく保護活動の重要性や利用方法を要約したウェブサイトSeabirdEvidence.wordpress.com をご覧いただき、キャンペーンに寄与してください。