スイスの野鳥再生プログラムにより鳥種が増加を示した

ヤツガシラ
写真提供:SVS/BirdLife Switzerland

この10年でスイスのコキンメフクロウの個体数が一時の急激な減少から一転して増加しました。ヤツガシラは2倍以上になり、ウズラクイナは1990年代にはほとんど絶滅に近い状態だったところから十分に繁殖が期待できるレベルまで回復しました。これらはスイス鳥類再生プログラムの成果の一部です。

2003年にSVS/バードライフ・スイスとスイス鳥類学会および連邦環境局によって始められたこのプログラムにより、種に特有の安全な営巣環境を提供し、十分な餌の供給を与える環境が作られました。共同の調整事務局はチューリッヒのSVS/バードライフ・スイスとゼンバハ(地名)の鳥類学会に設置されています。

プログラム開始の当初にまずターゲットとすべき種の十分な分析が行われました。絶滅危惧種のみが対象となりました。次のステップは、これらの種を保護するために生息地における既存の保護手段が十分で妥当なものか、あるいは追加の手段が必要かどうかを測定するためのアセスメントが行われました。その結果、50種の鳥に対して特別な方法が優先的に必要であることが分かり、これがこのプログラムで実施されることになりました。

この10年間で30種に対する野外活動が行われ、6つの公式な活動計画が立てられました。これはスイスで初めての種の保全計画です。これらの活動計画はプログラムにさらに強い力を与え、その成果を50種以上に広げるはずです。

 

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