ヒガシシナアジサシ保護の近況をお伝えします

ヒガシシナアジサシとヒナ

2013年より、バードライフではヒガシシナアジサシの繁殖地でのモニタリング調査を行っており、個体数回復に向けての活動をしております。ヒガシシナアジサシは推定100羽以下しか生息していません。今年は6月下旬にヒナが生まれ、順調に育っています。

(プロジェクトの詳細はこちら

本プロジェクトの最終的な到達点は、ただ絶滅の危機に瀕している種を救うことのみならず、中国沿岸の海鳥の個体数を回復することでもあります。このような活動を通して、海鳥保全における国際的な協力とアジア諸国のつながりを推進することが必要です。

象山県での海鳥の卵の採集や消費の廃止を呼びかける教育プログラムが終了し、2013年からバードライフは地元の団体とともに、放棄されたコロニーにヒガシシナアジサシを呼び戻す活動をしました。この活動で用いられたのはデコイや音声装置であり、これらはアホウドリの個体数回復活動の際にも使われているものです。

ヒガシシナアジサシ。オオアジサシのコロニーに混ざって繁殖する。

ヒガシシナアジサシ。オオアジサシのコロニーに混ざって繁殖する。

2013年、5月、6月の時点でヒガシシナアジサシが誘引されることがなかったため、保護プロジェクトはほぼ打ち切りとなりました。しかし、バードライフのチームはアメリカと中国の専門家とともに調査地を訪れた際、音声装置を再調節しました。するとヒガシシナアジサシが突如島に舞い降りたのです。そのまま7月下旬から繁殖を始め、今年の繁殖は成功しました。

(関連記事)

日本語 https://tokyo.birdlife.org/archives/news-and-world/news/2239

English http://www.birdlife.org/asia/news/china%E2%80%99s-rarest-seabird-benefits-colony-restoration

2014年、私たちは5月から8月にかけて、コロニーのある島に研究者とともに滞在しました。その年は歴史的にヒガシシナアジサシの個体数が多い年であり、42羽は確実に確認されています。島でも繁殖し、少なくとも13羽のヒナが孵化しています。

(関連記事)

日本語 https://tokyo.birdlife.org/archives/news-and-world/news/2866.html

English http://www.birdlife.org/asia/news/big-comeback-chinese-crested-terns-jiushan-islands-china

2015年も保護活動を続けており、五指山や馬祖島の繁殖地とも連携して調査しています。今年は昨年度よりもさらに良い結果を期待したいところです。

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ヒガシシナアジサシ(中央橙色のクチバシ。その手前はデコイ。)

 

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