「アジサシ繁殖地復元プロジェクト」 無人島へのヒガシシナアジサシ誘引に成功!

(上)ヒガシシナアジサシ
(下)オオアジサシ
写真提供: Dan Roby

ヒガシシナアジサシは、アジアで最も絶滅の恐れの高い鳥です。20世紀中旬に既に絶滅したと考えられていましたが、2000-2004年にかけ、中国東南海岸で再発見されました。しかし、全個体数は50羽以下と推定され、早急な保全活動が必要となっています。

 

バードライフは、香港観鳥会(バードライフのパートナー)、浙江省野鳥の会と地元の学生ボランティアによる保全チームを設立し、2007年よりヒガシシナアジサシの保護を支援しています。

2013年には、「アジサシ繁殖地復元プロジェクト」を立ち上げ、かつてアジサシが繁殖していた島を保全し、アジサシを島に呼び戻す試みを始めました。今年5月、無人島にアジサシを誘引する音声機器や300個のデコイ(鳥の模型)を設置し、24時間体制でアジサシが島にやってきたかどうかを観察しました。その結果、7月下旬には2,000羽以上のオオアジサシと、少なくとも12羽のヒガシシナアジサシの飛来が確認され、一部に繁殖行動も見られました。この島で繁殖が再開されれば、復活の足がかりとなり、世界でも稀な成功事例となるでしょう。(本事業は、地球環境基金の助成により行っています。)

<プロジェクトの詳細>

和文はこちら

 

 

鉄墩島に集まったオオアジサシ  2013年7月25日 写真提供:丁鵬

鉄墩島に集まったオオアジサシ  2013年7月25日
写真提供:丁鵬

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