「2017年公益信託大成建設自然・歴史環境基金助成金」:アジア湿地シンポジウム2017サイドイベント企画・開催
2017年11月7日から12日にかけて佐賀県佐賀市にて、日本国内では25年ぶり2回目の開催となるアジア湿地シンポジウム2017が開催されました。バードライフは、2017年11月8日に、サイドイベント「渡り性水鳥の減少と生息地の環境変化―シギ・チドリ類とその生息地の干潟を指標に」をラムサールネットワーク日本とEAAFP事務局と共に企画・開催しました。
サイドイベントには、国内外より80名以上の参加があり、イベントの冒頭に有明海の漁師さんによるビデオメッセージを上映し、かつて豊かな海で人間や渡り鳥達がどんな暮らしをしていたか、豊かな有明海と共に過ごしてきた人々の思いを共有しました。その後、日本と中国のシギ・チドリの専門家による科学的データに基づいた発表により干潟の減少や、干潟を生息地とする渡り鳥が直面する問題についての発表や谷津干潟自然観察センターにおける都市部の湿地管理事例の紹介を通し、今後の干潟保全管理について考えるよい機会となりました。