リコー:Printer for Green Project (2014年~2017年)
株式会社リコーのご支援により、ブラジル、フィリピン、ブルキナファソの3地域で3年間、地域の状況に即した環境保全活動を実施しました。本事業は、リコーのマーケティング活動と連動し、レーザープリンターの売上の一部を活動資金としてご寄付いただきました。
プロジェクト期間:2014年7月1日から2017年6月30日
ブラジル ペルナンブーコ州シエラドウルブ熱帯雨林と鳥類保全プロジェクト
ブラジル南東部に広がる大西洋岸低地熱帯林は、世界のホットスポットの中でトップ5のひとつに数えられる生物多様性の高いエリアです。しかし、開発などにより本来の森林の11%まで減少し、絶滅の危機に瀕した動植物が多く見られます。本プロジェクトでは、バードライフのブラジルのパートナーであるSAVE Brasilが取得した360ヘクタールの保護区周辺の森に植林し、森林の復元、維持を行いました。
プロジェクトの活動内容
- 植林の実施:在来種1000本/年
- 森林のモニタリングと管理
- 年間約200人の子供を対象とした環境教育
フィリピン ケソン州インファンタのマングローブ復元プロジェクト
フィリピンのルソン島東海岸に位置するインファンタには、約2,500haのマングローブ林があります。しかし、およそ半分のエリアは養殖地、違法伐採、炭・住宅材などの住民利用等により荒廃しています。マングローブ林は台風による被害を緩和するなど大きな役割を果たしており、早急な復元活動が求められています。本プロジェクトでは、
フィリピンにおけるパートナーであるハリボン、インファンタ市等と連携し、マングローブを植林し、継続的なモニタリングにより健全なマングローブ林の復元を行いました。
プロジェクトの活動内容
- 植林地の選定と植林の実施:約3,500本/年
- 生育状況のモニタリングと地域住民による維持管理
- 地元住民への環境教育
ブルキナファソ ウルシ湖の地域住民生計向上プロジェクト
ブルキナファソでは調理のために薪を使用していますが、薪のための伐採や調理する女性の健康被害が問題となっています。熱効率のよい改良型かまどを導入することにより、伐採量の低減、健康被害の軽減が期待されます。また、薪の収集時間が大幅に軽減されるため、女性の労働の軽減により自立の機会を提供することができます。本プロジェクトでは、改良型かまどの導入とともに、コミュニティで利用する製粉機を設置し、地域の生計向上を行いました。また、地元の村人や子供を対象に環境教育を実施しました。
プロジェクトの活動内容
- 改良型かまど(50セット)の導入と使い方の指導
- 地元住民を対象に健康や環境に関する環境教育
- 製粉機の設置
なお、本プロジェクトサイトでは、リコー”plant a tree for Africa”の支援を受け、植林を実施しています。