ダウ・ケミカル日本:新潟県、岡山県における渡り鳥保全活動
バードライフでは環境保全活動を促進するため、企業と連携した取り組みを行っています。2017年度よりダウ・ケミカル日本株式会社のCSR活動を促進するため、ダウの工場が操業する新潟県阿賀野市および岡山県笠岡市に隣接する地域において、絶滅が危惧される渡り鳥や生息地の保全活動・研究活動を実施するプログラムを開始しました。
新潟県における活動
新潟県阿賀野市には、ダウ・グループのローム・アンド・ハース電子材料株式会社笹神工場&研究開発センター(以下、笹神工場)が操業しています。阿賀野市周辺は豊かな自然に囲まれ、瓢湖(阿賀野市)や福島潟(新潟市)などの湿地が残されており、冬には多くの渡り鳥が飛来することから、国際的にも重要な渡り鳥の生息地(東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ)に指定されています。
これらの湿地を持続的に保全していくためには、地域住民の理解と協力のもと、水域全体で保全活動を促進することが重要となります。同地域に笹神工場を有するダウ・グループがこれらの環境保全に参加することにより、地域一帯となった環境保全活動に発展することが期待されます。2017年度は、福島潟・瓢湖での水質調査、ドローンによる鳥類調査へご支援いただきました。
鳥類調査へのドローンの導入
協力団体:福島潟みらい連合、瓢湖の白鳥を守る会
岡山県における活動
ダウ化工株式会社笠岡工場が位置する岡山県は、県央部に豊かな里山が広がる環境が残されており、絶滅危惧種ブッポウソウの日本有数の飛来地となっています。本プロジェクトでは岡山県吉備中央町を中心に、里山のシンボルとなるブッポウソウの研究や保全を通して、地域の自然を守る活動を促進しています。 2017年度は、ブッポウソウが営巣する巣箱を整備するための機器購入や普及啓発資料の作成、ブッポウソウの渡り経路解明のための研究活動を支援しました。
岡山県に飛来するブッポウソウ(絶滅危惧IB類)
協力団体:日本野鳥の会岡山県支部、山階鳥類研究所