フライウェイ平成28年度の活動
バードライフ・インターナショナル東京は、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」において、渡り性水鳥重要生息地ネットワークの国内事務局として、渡り鳥の保全活動を推進しています。平成28年度は、環境省より事業を請け負い、国内外のフライウェイ・ネットワーク普及や活性化のための活動を行いました。
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「平成28年度東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ事業推進検討業務」で行った主な活動は以下の4つです。
(1)国内ネットワークへの普及啓発
2016年5月に「東よか干潟」が新たにフライウェイ・ネットワークに参加し、日本国内の登録サイトは33箇所となりました。
(2)ツル類のネットワーク参加地間の交流会開催
日本のツル類ネットワークサイトの自治体(7箇所)を対象に、全国ツル類ネットワーク交流会を2016年5月に北海道根室市(風蓮湖・春国岱)で実施しました。
交流会では、各参加地において自治体と連携して活動している関係機関・団体も招聘することで、自治体、NGO/NPO、ツル専門家など、様々な立場の関係者間の交流が促進されました。また、ツル類保護に対する地元住民の理解促進や関係者の高齢化など参加地に共通する課題に関し、活発に議論され、ツル類保全の重要性について地域住民への普及啓発を強化することや、段階的な体験型の教育プログラムを導入することなど具体的な提案がされました。
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風蓮湖・春国岱での保護活動の視察(日本野鳥の会 酪陽保護区)
(3)EAAFPやネットワーク参加地について説明するパンフレットやリーフレット改訂
フライウェイの更なる普及啓発活動促進と国内ネットワーク参加地の認知度を高めるため、普及啓発ツールであるパンフレット(日本語版)とリーフレット(日本語・英語版)を改訂しました。
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(4)第9回パートナー会議における情報収集
EAAFPは2006年の発足以来、パートナー会議が1年から1年半おきに開催されています。2016年度は、2017年1月11日から15日にかけて、シンガポールにおいて第9回パートナー会議(以下MOP9)が開催されました。
会議では、EAAFPの次期戦略計画(2019-2029)の策定に関する特別委員会の設置や密猟対策の特別委員会が新たに設置され、日本政府やバードライフも主体的に関わって取り組みを進めることなどが決まりました。