卵の採取が本種にとっての最大の脅威であることから、2007年以後私たちは学生、漁民、一般人を対象にしたポスター、カレンダー、リーフレットなどの教育用の資料を作成しています。それにより彼らがヒガシシナアジサシの重要性を理解し、また海鳥の卵の消費を止めるべきであることを理解することを期待してます。
2007年から、福建省と浙江省に学生のボランティア・チームが設立されました。彼らは同年代の他の学生にメッセージを伝え、両親や年長者に海鳥の卵の採取や消費をしないように説得することにより、ヒガシシナアジサシの保護を支援しています。
2008年以後、福州と象山県では定期的に公開シンポジウムが開催されています。2011年9月には象山県の漁業フェスティバル(開漁節)でヒガシシナアジサシの保護が主要テーマの一つになりました(開漁節は漁業シーズンの開始を告げるもので、象山県漁業フェスティバルは中国でも非常に有名なもの)。
台湾海峡を挟んだ野生生物当局の間のコミュニケーションを活発にし、中国の政府当局と研究者がヒガシシナアジサシとその生息地の保全をより協力して行うためのワークショップや会議が開催されました。
中国本土と台湾の間の協力と情報交換を進めるために、台北(2007年7月)、福州(2009年4月)、馬祖(2009年11月)にワークショップと会議が開催されました。
中国での海鳥保護に関する第1回ワークショップが、2010年7月に象山で行われました。これは海鳥保護と漁業管理に関係する中国のすべての諸官庁が合同でヒガシシナアジサシの保護の必要性について討議する初めての機会でした。
2012年3月には象山で繁殖地の島々の環境再生と管理についてのワークショップが開催ました。また、2013年3月には象山で海鳥モニタリングの研修ワークショップを行い、アジサシ繁殖地復元活動を、開始しました。
2010年から私たちはヒガシシナアジサシの越冬の可能性のある場所でのプロモーションを開始しました。2010 年末にインドネシア、マレーシア、フィリピンそれぞれの言語によるポスターが作られました。2012年3月には、該当国(中国、インドネシア、フィリピン、マレーシア)の会議がインドネシアで開催されました。