復元計画が進行中: 太平洋のパラダイスの復元 - 現地からの最新報告 #1

これはバードライフの最も冒険心に飛んだプロジェクトの一つです。フランス領ポリネシアではかつてない最大規模の自然保護プロジェクトです。信じられないほど離れた場所です。非常に多くの種のためになります。6種の絶滅危惧種の鳥が救われます。大きな運送上の課題があります。ヘリコプター、ボート、GPS、嵐、稲光、そして野生生物。太平洋の熱帯パラダイスの復元・・・。アクテオン&ガンビア群島復元計画が始まりました。

バードライフ太平洋地区の外来種の専門家で運送関連の第一人者Steve Cranwellは現在タヒチから1,500km離れた、信じられないほど遠くの無人島フランス領ポリネシアのアクテオン&ガンビア群島に来ています。

これらの島々は卵や雛を食べてしまう外来種(人により持ち込まれた)のために絶滅の危機に直面している絶滅危惧ⅠA類のポリネシアアルキバトを守る私たちの世界的な活動にとって不可欠の島々です。これらの外来種の駆除は在来の鳥や他の野生生物を守り、島々の微妙な環境バランスを復元するために最優先のことなのです。

世界中で150羽以下しか生息していない絶滅危惧ⅠA類のポリネシアアルキバトはフランス領ポリネシアの幾つかの小島でのみ見られます。 写真提供: Pete Morris; worldsrarestbirds.com

世界中で150羽以下しか生息していない絶滅危惧ⅠA類のポリネシアアルキバトはフランス領ポリネシアの幾つかの小島でのみ見られます。
写真提供: Pete Morris; worldsrarestbirds.com

SOP Manu(仏領ポリネシアのバードライフ・パートナー)、アイランド・コンサベーション、太平洋外来種イニシアティブおよびニュージーランドの自然保護局の支援により、これらの離島には数トンに上る機材と、世界で初めての最も意欲的な島の復元活動を開始するためにヘリコプター1台と30人のチーム・スタッフが運び込まれました。

大きな要求ですが、絶滅危惧種の運命を逆転させるというプレッシャーを幅広い双肩に受けつつ、Steveはこの巨大プロジェクトは今やらなければならないということをよく承知しています。

「鳥や島の生物多様性の保全において、たった一つのプロジェクトがこれほど大きな影響を与える機会は滅多にありません。」とバードライフ・パシフィックのディレクターDon Stewartは言いました。

まだこのプロジェクトに必要な資金の全てが満たされているわけではありませんが、私たちはこれまでに活動を開始するには十分な資金を集めました。ご支援をくださった方々に感謝する次第です。

けれども私たちが何年も掛けた慎重な計画を完全に実施するにはあと15万米ドルが緊急に必要です。

以下はSteveの衛星電話による最新の報告です。大きなストレスにも挫けず、彼の持前のユーモアを忘れずに活動に取り組んでいます。

全員が昨日の朝、出発しました。仕事の一つは前もって準備していたボートのモーターを受け取ることでした。もちろん、これは出掛けて行って受け取って来るというような生易しいことではありませんでした。

私が想定した適応策を取り入れると、私たちは本当に海にヘリコプターを着水すること(ボートのためだけに)は望まず、島に運ぶのは島で必要なものだけに絞らなければなりませんでした。過去6か月(あるいはそれ以上)リストを作るのに費やしたので、これはそれほど不可能なことというわけではありません。

Nuku Hau(このプロジェクトのために私たちが借りた船の名)は今朝6時に到着し、私たちは9時に出発しました。昨日まで3m以上あったうねりを考えると天候条件は完璧で助かります。全員元気で、今朝は全てが現実のものになると言う思いで興奮しています。

Steve

(報告者: ショーン・ハレル)

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