保護活動が西アフリカの海鳥の保全に力を加える

この活動による利益を受ける種の一つシロカツオドリ
写真提供:Victor; flickr.com

西アフリカで消えつつある海鳥を守るための活動が、彼らが採餌したり越冬するエリアを特定し、保全する野心的なモニタリング・イニシアティブのお蔭で後押しされています。

当初はFIBA基金が引き受けていた協調的保護イニシアティブである‘アリコン・プロジェクト’は、絶滅の恐れのあるアホウドリ類やミズナギドリ類などの海鳥の重要なサイトを特定することが目的です。このプロジェクトは2013年に始まったものですが、このたび、バードライフがその活動を引き継ぐこととなりました。

西アフリカの海鳥はお馴染の問題に直面しています。彼らは多くの時間をマリーン保護区内の海岸付近で過ごしますが、採餌をしている場所がほとんど分かっていません。旧北区からの渡り鳥も、非常に多くの種が保全の対象になっていない沿岸性湿地で越冬していることを考えると懸念されます。西アフリカの海鳥にとってのサイトの価値を特定することは、彼らを保護するに当たっての重要な第一歩です。

このプロジェクトの管理を引き受けるに当たって、バードライフは自らが持つ専門知識を、海鳥のモニタリングと、保護活動に必須の資源の賢明な利用であるマリーンIBAの指定に使います。新たに特定されたサイトが確実にそれ相応の保全がされるように、バードライフの既存の‘世界海洋プログラム’に加えられるべく、追加スタッフがバードライフに加わります。

地元の漁師からの西アフリカの海鳥に加えられる潜在的な脅威も調査される予定で、これはバードライフの‘アホウドリ・タスクフォース’をモデルにした方法で他のアフリカ諸国でも実施される可能性があります。

バードライフはMAVA基金、および、アリコンからバードライフへの継ぎ目のない業務移行のために私たちの活動を支援し、協力してくれたFIBAのスタッフに特に感謝を表する次第です。バードライフ南アフリカのロス・ワンレス博士は「私たちはこれまでのような前向きの関係を持ち続け、西アフリカの海域での海洋性生物多様性の保護を改善する方向に向けて活動することを期待しています。」と言いました。

報告者:マーチン・フォーリー

 

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