保護活動の方法でリーダーシップを取ること

マミジロゲリの雛を測定するCLP受賞チームのメンバー
写真提供:Maxim Koshkin

8年前の大学の夏休み期間にMaxim KoshkinはNABU(ドイツのバードライフ・パートナー)でインターンシップを取りましたが、そこで仲間の一人が‘保護リーダーシップ・プログラム(CLP)’賞を申請してみないかと提案しました。自身の資金集めの経験不足を理由にせずに、彼は学生のチームを作り、カオジロオタテガモやマミジロゲリの重要な生息地であるカザフスタンのKorgalzhyn湿原での調査プロジェクトの計画策定を始めました。プロジェクトは大成功でした: チームはモニタリング計画を立て、若いメンバーを訓練し、主な地元の利害関係者との新しいつながりを作りました。チーム・メンバーの一人は今ロシアで若者が中心に活動する自然保護NGOを率いています。

CLP賞の一環としてMaximは彼の今後の自然保護活動に加わる上で非常に重要な役割を果たすCLP国際訓練コースに参加しました。

「このコースは私にフィールドワーク、管理およびコミュニケーション技術の基本を教えてくれましたが、これこそ私が強く望んでいたものです。そこで出会った全ての学生と訓練生の経験と熱意が私に自国での自然保護活動を続けるための大量のエネルギーを注いでくれたのです。」

最初のプロジェクトの成功に続いてMaximはCLPのフォローアップ・プロジェクトを作る気になっています。

「私は自国の最も危惧され最も重要なエリアで保全のためにもっとやるべきことがあると思っています。そして、若い世代の保護活動家たちがこのエリアでの活動に参加させる大きな機会があります。」

このプロジェクトの実施期間中チームは1羽のオスのマミジロゲリに衛星追跡装置を装着しました。3年に亘り渡りのルートでの重要なデータが得られたにもかかわらず、チームは通常の野鳥調査ではこの個体を見つけることが出来ませんでした。遂に2010年にMaximはこの特別な鳥の居場所を見つけました。これほど長い期間の後の感動的再会でした。

大学生、実際のフィールドワークおよび真の自然への愛の組み合わせにより、Maximは地域内の若い保護活動家に技術的スキルを与えることのできる多才な保護活動家を生み出しました。保護活動でのキャリアを始める彼らに対する彼のアドバイスは個人的で適切なものです。

「私たちがどれ程自然の恵みを得ているかを忘れず、出来る限りその美しさと多様さを保全することにベストを尽くしなさい。」

(報告者:Kiragu Mwangi)

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