オイルとガスの探査でユニークなケニアの森が危機に

この特別な森にしか居ない種ハイイロコノハズク
写真提供:Peter Steward; flickr.com

東アフリカ沿岸森林に残された最大の保護区の断片アラブコ・ソコケ森林が新たな脅威に直面しています。オイルとガスの地震調査です。

アラブコ・ソコケ森林はケニアに残る東アフリカ沿岸森林で最大の原始林です。4種の世界的な絶滅危惧哺乳類、6種の鳥類および世界的に有名な‘キペペオ蝶プロジェクト’の地として、この森は多様性と特異性において鳥に関してアフリカ本土で2番目に重要な森と考えられています。世界的にもIBA(鳥を指標とする重要自然環境)、固有鳥類地域および世界的生物多様性ホットスポットとして認識されています。森は他に例のない特徴によりユネスコ世界遺産へのケニアの候補地になっています。

石油会社CAMACとその下請けBGPが今キリフィ郡に割り当てられているL16ブロックの下でオイルとガスの可能性を調査する計画を立てています。

「地震調査は森に徹底的なダメージを与えるでしょう。横断道路が森を通り抜けるのです。」とネーチャー・ケニア(ケニアのパートナー)の会長Paul Matiku博士は言いました。

提案されたオイルとガスの調査に関する適切な話し合いがなく、環境影響評価(EIA)と、環境管理局(NEMA)によるその承認が求められているコミュニティの参加と公の協議が行われなかった懸念があります。これはEIAにおいて参加型アプローチを求める環境管理・調整法(EMCA)に違反します。それでもこのプロジェクトの賛同者はEIAが2013年2月に実施されていたと主張しています。

「私たちは新しいエネルギー源の開発や発見に反対しているわけではありません。ネーチャー・ケニアと他の利害関係者の立ち位置はこれまでのEIAは信頼できないというものです。ですから、新しいEIAがEMCAの規則に従って行われるべきなのです。」とMatiku博士は言いました。

「石油会社の提案するダイナマイト使用による調査はミツバチからゾウに至るあらゆるものに影響を与えます。ゾウは地震検査から逃げることが知られていますが、森がフェンスで囲まれているためにアラブコ・ソコケ森林では遠くに逃げることが出来ません。加えて森林の開墾は、30年前にタンザニア最大の国立公園のSelousで横断道路が開かれた時と同様に、密猟者や伐採者が森に入り込みやすくしてしまいます。」

ネーチャー・ケニアを始めとする多くの森林協会やワーキング・グループがNEMAやエネルギー・石油省などの国家機関に対してアラブコ・ソコケ森林での地震調査や掘削の即時停止をアピールしました。

地元コミュニティや国内・国外の自然保護活動団体がこの森林に高い関心を持っています。アラブコ・ソコケ森林は地元コミュニティ、郡および国民に対して集水地、土壌保全、気候調整、炭素隔離および地元コミュニティへの生計手段の源泉など様々な重要なサービスを提供しているのです。

報告者:マーチン・フォーリー

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