再生可能エネルギーと渡り鳥

再生可能エネルギーのインフラは自然への影響を最小化するように正しい方法で建設されなければなりません。
写真提供:Duncan Brown; flickr,com

再生可能エネルギーの開発は非常に大切です。しかし、それは正しい方法で正しい場所に建設されなければなりません。適切な計画を欠けば、風力タービンと送電線を含むエネルギー開発は渡り鳥に対する大きな脅威になる可能性があります。‘移動性野生動物の保全に関する条約(CMS)’は世界中からの成功事例を集め、エネルギー業界、金融機関その他の利害関係者がその情報を共有し、移動性野生動物種に対して再生可能エネルギー開発が与える影響を最小限にするための特別なフォーラムを提供します。

エクアドルの首都キトでのCMS 第11回締結国会議(COP11)において、バードライフは再生可能エネルギー、送電線および移動性野生動物種に関するイベントの調整を行いました。IRENA(国際再生可能エネルギー局)の‘持続可能な開発のための再生可能エネルギー技術と移動性野生動物種のガイドライン’の草案がオランダのBureau WaardenburgのJan van der Winden(人名)により提示され、エネルギー産業への渡り鳥に関する考慮の主流である‘バードライフ渡り性帆翔鳥プロジェクト’の更新版がこれに続きました(バードライフ: Marcus Kohler)。

スコットランド(Colin Galbraith: スコットランド風力発電・野鳥運営グループ)と南アフリカ(Hanneline Smit-Robinson: バードライフ南アフリカ)からの最先端のアプローチの例が提示されました。パネルにはドイツ環境省のGerhard Adamsが参加し、この分野でのCMSの活動への支援を表明しました。

CMSの締結国会議では鳥への影響とその緩和のアプローチを総合的に見直すことに基づいた再生可能エネルギーと渡り鳥に関する決議草案を検討して居るところです。バードライフが強く支援するこの決議草案では、当初はアフリカ・ユーラシア間の渡り鳥に焦点を置きますが、行く行くは世界的なエネルギー・タスク・フォースの構築を提案するものです。これは既に署名されている送電線に関するガイドラインと共に、COP11で採択が期待されている再生可能エネルギーに関するガイドラインの実行を助けるでしょう。

(報告者:マーチン・フォーリー)

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