タナ湖とその資源保全のために漁民の力を強化

タナ湖(エチオピア)
写真提供:gordontour/flickr

タナ湖は北西エチオピア高原のアムハラ民族州(ANRS)にあるエチオピア最大の湖で、青ナイル川の源流でもあります。同湖とその周辺域の湿地は多くの希少動植物の生息地になっています。それに加えて、この地方はここで栄えた多くの教会や修道院がある歴史的、文化的にも重要な場所です。

生物多様性重要エリア(KBA)であるにもかかわらず、タナ湖とその周辺は集中的な資源利用、公害、都市化による脅威を受けています。漁民が魚の繁殖地となっている湖岸にあまりにも近い場所で漁を行い、小さな網を使うことにより幼魚を捕ってしまうことが魚資源の主な減少要因です。タナ湖の魚資源減少を立て直し、このKBAを保全するためにバハルダール大学が‘タナ湖の魚資源の持続可能な利用と保護のための主要な利害関係者を強化するプロジェクト’を実施しています。同プロジェクトは又タナ湖の魚資源関連ののコミュニティと、これら資源への人による影響についての関心と知識を高めることも目的としています。

漁民の訓練 写真提供:バハルダール大学

漁民の訓練
写真提供:バハルダール大学

これまでにバハルダール大学は66人の専門家、監視人および特定の団体のメンバーに対して4日間の公式な訓練と、250人の地元漁民に対する一日の認識向上キャンペーンを行って来ました。関心向上キャンペーンは記録に残され、後日アムハラ・テレビで放映されてキャンペーンのことを知る人の数を増やすことが出来ました。訓練セッションも大成功で、デルギとタクサ地方の漁師がタナ湖の禁漁期(ANRSによる漁業規制宣言による)に監視を行い、禁漁期の漁が湖の魚に及ぼす悪影響を理解させた上でこれを実行するという決定につながりました。禁漁期は6月1日から9月20日に設定され、これはナマズやタナ湖では数が少ないコイ科の1種Labeobarbusの繁殖期に当たっています。湖の禁漁により魚は妨害されることなく繁殖期を過ごして数を増やし、解禁の日までには湖が魚で一杯になるでしょう。このことと、湖周辺での魚の識別の訓練を積んだ監視人の導入は湖の魚の量と質の両面で良い傾向を生むはずです。

このプロジェクトはエチオピアのコーディネーターであるエチオピア野生生物・自然史協会(EWNHS)を通してクリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)による資金支援が行われ、2014年1月から2015年6月までの期間に実施されます。

(報告者:Obaka Torto)

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