ナチュラ2000の日: EUは域内の自然が最も豊かなサイトを適切に保全していない

写真提供:Amanda Rogers

2014年5月21日は2回目の‘ナチュラ2000の日’の記念日で、EU法により守られるこの欧州最大の自然エリアのネットワークを祝いました。このイベントは豊かで独特の野生生物の生息地であるこれらのサイトがEU法の強制力不足の結果依然として環境破壊や劣化による脅威を受けていることを思い知らせてくれる良い機会なのです。

‘ナチュラ2000ネットワーク’は26,000ヶ所以上の卓越したサイトで構成されており、総面積は約百万平方キロメートルで、ドナウ川デルタやビャウォヴィエジャの森(ポーランドとベラルーシの国境にまたがる原生林)など有名な素晴らしいサイトが含まれています。

けれども、多くのナチュラ2000サイトが公害、外来種の拡散、管理方法の不足などにより脅威を受けています。また幾つかのサイトは環境を考慮に入れない都市や交通網の無秩序な拡大やエネルギー設備の建設など有害な開発行為により完全に破壊されつつあります。

「ナチュラ2000サイトへの脅威は、EU加盟国にこれらのサイトの保全、再生、管理に対して十分な資金の投入を求めるEU自然法の適切な実施により対応が可能です。」とバードライフ・ヨーロッパのEU政策担当のWouter Langhoutは言いました。

‘ナチュラ2000の日’は欧州の自然遺産の普及とナチュラ2000サイト保全の重要性認識の向上を目的とするEUのLIFE+プロジェクト‘ナチュラ2000: 人々を生物多様性と結び付ける’の一環としてSEO/BirdLife(スペインのパートナー)が行うイニシアティブです。

この目的のためにバードライフ・パートナーシップは全EU市民に対して自らの写真を‘ナチュラ2000の日’のウェブサイトにアップロードすることにより彼らのナチュラ2000ネットワークと自然保護全般に対する支援を表明するよう求めました。このキャンペーンは4月末に始まり、現在も続いています。

(報告者:エロディー・カンタルーブ)

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