カンボジアの宝石が守られる

何年にも及ぶロビー活動の後、保護森林制定の宣言が行われました
写真提供:Jonathan C Eames

カンボジア王国政府がシエンパン保護森林の設立を宣言しました。面積66,932ヘクタールに及ぶこの新しい保護森林は西シエンパンIBA(重要生息環境)のほぼ半分をカバーします。

2014年1月24日に宣言されたこの新しい保護森林はバードライフのカンボジア・プログラムと林業管理部門の数年に亘るロビー活動により勝ち得たものです。シエンパンは保護森林のジグソーパズルに欠けていた部分ですが、これでラオス南部、カンボジア北部、ベトナム西部に亘る70万ヘクタールの保護森林地帯が完成し、その結果合わせると東南アジアで最大の保護地域の一つになりました。

「私たちはカンボジア政府がこの二つとないIBAの一部を保護森林に指定したことに祝辞を述べる次第です。私たちは今後このサイトの管理を支援することを楽しみにしています。」とバードライフ・インターナショナルの事務総長マルコ・ランバーティニ博士は言いました。

バードライフとカンボジアの林業管理部は共同でこのサイトで野生生物と生息地を保全する活動を10年以上行っており、地元のコミュニティが生計手段を持続的に管理することを助けて来ました。シエンパンは4年間に亘るカンボジアで初めての正式な新しい保護森林です。

「シエンパンを保護森林に指定することは野生生物に安住の地を提供するだけでなく、地元に長期的に利益をもたらします。カンボジア政府は近い将来もっと多くの保護森林を定めることを約束しています。」と林業管理部の野生生物・生物多様性局の理事ケオ・オマリス博士は言いました。

より広範囲のサイトは、世界最大のアカアシトキの個体群、オニアカアシトキの最大の個体群の一つおよび3種のハゲワシの個体群など、5種の絶滅危惧ⅠA類の鳥の個体群を支えます。

「私たちは今回の結果に喜んでおり、このことはこれらの種を保護するための重要な第一歩です。これらの絶滅危惧種の世界的に重要な個体群を保護するために、私たちは共に近隣のエリアでも持続可能な管理イニシアティブを今始めなければなりません。」とバードライフのカンボジア・プログラム・マネージャーのBou Vorsakは言いました。

報告者:マーチン・フォーリー

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