アルゼンチンで23羽のコンドルが毒殺

毒殺されたコンドルの死骸 写真提供: © Aves Argentinas

アルゼンチンのパタゴニア地方で23羽のコンドルが、同国では販売が禁止されている強力な殺虫剤により殺されました。

この攻撃はフフイ州とメンドーサ州で起きたことに続くもので、これはコンドルに対する深刻な脅威となるため、自然保護団体は非常に懸念しています。

少なくとも23羽のコンドルが、アルゼンチンのパタゴニア地方で毒殺されました。死骸は地元住民が発見し、当局に知らせました。検視の結果、コンドルは濃縮された有機リン酸系殺虫剤を摂取して死亡したことが明らかになりました。アルゼンチンでは濃縮殺虫剤の使用が禁止されていますが、その入手は容易で、猫いらずなどの昔からの毒薬を買うよりも安価なのです。

アルゼンチンの多くの地域では、牧場主がヒツジやウシなどの群を襲う恐れのあるキツネ、ピューマ、イヌなどの捕食動物を撃退するために、家畜の死骸に強い殺虫剤や毒を塗ります。この場合、当局はコンドルが殺されたのと同じ地域に生息する他の猛禽類、家畜、牛などの死骸も発見したことから、その動機は捕食動物を防ぐ目的があることを示しています。しかしこの行為は野生生物だけに危険なのではなく、周辺の空気、水、土壌を汚染する可能性があり、その結果、付近の家畜や人にまで影響を及ぼします。

不幸なことに死肉食動物のコンドルは、毒が塗られた動物の死骸の影響を大きく受けます。Aves Argentinas(アルゼンチンのパートナー)は、農薬の処方と追跡を可能にするシステムを統制する法律の承認を政府が行うように働きかけています。それにより関連する当局は、コンドルを殺すのに使われたものと同様の農薬の販売や使用を管理することができるでしょう。

コンドルは野生状態で7,000羽が生息していると考えられている準絶滅危惧種です。本種は南米大陸の西海岸に生息している、翼開長が3メートルを超える世界最大の鳥の1種です。コンドルは75年ほど生きられますが、2年に1度しか繁殖せず、これが本種の個体数が急速に増加することを難しくしています。

今年だけでアルゼンチンでは、殺虫剤の毒で90羽以上のコンドルが殺されました。

報告者:Samantha Moreno

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