最新の報告:世界の猛禽類の半分以上が減少

バードライフの主任研究員Stuart Butchart博士に新刊「世界の猛禽類の現状」に関してインタビューをしました。この象徴的な鳥類グループが直面する脅威とは何でしょうか、そして彼らを救うために私たちに何ができるでしょうか?

 

なぜ猛禽類の状況に特に焦点を当てることが重要なのでしょうか?

幽霊のようなフクロウ類から雄大なワシタカ類まで、猛禽類は最も象徴的な鳥類ですが、同時に非常に危惧されています。大型種の多くが広大な手付かずの森を必要とし、他の種は家畜や狩猟対象動物への影響があると考えられて迫害を受けます。私たちは「ハヤブサ基金」の研究者とチームを組んで猛禽類の現状に特に焦点を当てた初期評価を行いました。

猛禽類はどの程度絶滅が危惧されているのでしょうか?

猛禽類の18%に絶滅が危惧されており、52%の種に世界的な個体数の減少が生じています。これは鳥類全般と比べてはるかに高い率です。特に森林を必要とする猛禽類はそうでない種よりも危惧の度合いが高く、減少しています。また、渡り性の猛禽類は留鳥よりも深刻に危惧されます。南アジアと東南アジアでは、絶滅危惧種がもっとも集中しています。

他の鳥類グループとは異なるどのような脅威に、猛禽類は直面していますか?

南アジアのハゲワシ類は、獣医薬ジクロフェナクの毒性作用により個体数が壊滅的に減少しました。アフリカでは、ハゲワシ類とフクロウ類の体の一部が医療に役立てられるという想定から殺されています。他の多くの猛禽類は、送電線による感電死や衝突に対して脆弱です。しかしほとんどの鳥類同様、持続不能な農業と樹木伐採が最大の脅威です。

猛禽類の保護においてIBAの役割は何ですか?

猛禽類は世界の鳥類の種の5%にしかなりませんが、世界のIBA(鳥を指標とする重要生息環境)の実に32%が猛禽類の個体群にとって重要なサイトです。これらのサイトを保全することは、世界的に猛禽類を保護する上で重要です。

世界の猛禽類を保護するための主な提案は?

サイトの保全と共に、密猟と、合法でも持続不能な狩猟を防ぐための法律の強化と施行が必要です。その他の優先事項には教育と意識向上、毒薬使用に関する規制の改善や危険な送電線の安全対策などの政策の変更などが含まれます。渡り鳥に関しては特に国際協力が重要で、それにはCMS(「移動性野生動物種の保全に関する条約」)に基づいて策定された「種の行動計画」によって行うことが必要です。

 

報告者:Jessica Law

原文はこちら

 

 

 

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