バードライフの‘アホウドリ・タスクフォース’が韓国の漁業監視員を訓練

バードライフは海鳥の混獲を防ぐ手助けをするために
アジアの水産業と共に活動しています。
写真提供:Brent Stephenson; worldsrarest.com<

底引き網漁は南大西洋を始め多くの海域で海鳥の保護に関する重大な問題の原因です。しかし海鳥が底引き網漁によって死ぬ場面を見るのは容易ではなく専門的な訓練が必要です。なぜなら、延縄(はえなわ)漁の場合は針に掛かった鳥の死骸は回収され数が数えられますが、底引き網漁では鳥が網に巻き込まれて溺れ死んでも網から外れてどこかへ流れて行き見えなくなるのです。

バードライフの‘世界海鳥保護計画’が始まって以後も、アジアの遠洋漁業国は、この問題に対する態度を明らかにしませんでした。。しかし最近になりアジアの国々はバードライフが行っている国際的な漁業管理の前向きな役割を徐々に受け入れるようになり、大きな前進をして来ました。もう一つのバードライフとアジアの目覚しい関係の中での重要なマイルストーンは、1月に韓国漁業調査・開発協会(NFRDI)が自国の漁業監視員を訓練するためにバードライフの‘アホウドリ・タスクフォース’を招いたことです。この招聘状は2012年11月に開催された南東大西洋漁業組織(SEAFO)の科学委員会での討議が行われていた時に届きました。韓国の底引き網漁の一漁船団が2011年にSEAFOに加盟し、同会議のオブザーバーになりました。バードライフ南アフリカの‘アホウドリ・タスクフォース’のリーダーBronwyn Mareeは、韓国の監視員が現在船上でやっていることと、海鳥と漁業の関連の度合いを評価するのに必要な事項との間のギャップを埋めるために韓国に赴きました。

「SEAFOと韓国はこのアプローチを賞賛されてしかるべきです。何を探し、どのようにデータを集めるかについて監視員を訓練することは、この漁法と危機にある南大西洋の海鳥の関連を理解する上で非常に効率的な方法です。」とバードライフの‘世界海鳥保護計画’のアフリカ地区コーディネーターでSEAFOの窓口を担当するロス・ウォンレス博士はコメントしました。

Brownynは25人の韓国人科学者と漁業監視員を訓練し、それには底引き網漁の海鳥へのリスクをどのように評価するか、致死率の軽減が可能な最善策、海上での海鳥の安全な取り扱い方、識別と重要データの収集などが含まれました。「ワークショップは成功でした。これはNGOがアジアの遠洋漁業団と共同で作業した初めてのケースで、バードライフと韓国漁業との間の長期にわたる関係の始まりを約束するものです。」と彼は言いました。

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