ニュージーランドウミツバメがオークランド市から50キロの場所で繁殖しているのが発見された

2013年2月22日に初めて陸上で捕獲したニュージーランドウミツバメを手に持つステフィ・イスマー博士
写真提供:Martin Berg

研究者たちが2003年までに絶滅したと思われていたスズメほどの大きさのニュージーランドウミツバメ(和名未定につき仮称)がハウラキ湾海洋公園にあるリトル・バリア島で繁殖していることを発見して意気が上がっています。フォレスト&バード(ニュージーランドのパートナー)のIBA(鳥を指標とする重要自然環境)プログラム部長のクリス・ガスキンとオークランド大学のマット・レイナー博士が研究者のチームを率いて調査を行ったのです。

ニュージーランドウミツバメはIUCNのレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類されており、繁殖地を見つけることがこの鳥の保護には必須です。

1800年代にこの35グラムしかない小型の海鳥の標本がニュージーランド沖で3体集められ、海外の博物館に保管されています。その再発見(2003年)以来本種の繁殖地がどこかという推測が行われていました。

調査チームは音波受信機を使って繁殖地を特定するためにプア・ナイト島、モコヒナウ島、リトル・バリア島にキャンプを張りました。

「まるで干し草の山から針を見つけるようなものでした。」とクリス・ガスキンは言いました。去年海上で捕獲した鳥に抱卵斑があるのをプロジェクトチームが見つけたことが大きな突破口でした。これでニュージーランドウミツバメの孵化する時期が決まり、それが陸上で繁殖する鳥を発見する最適な時なのです。

今年24羽の鳥が海上で特別仕様の投げ網銃で捕獲され、重さ1グラムの小型送信機が装着されました。自動受信機が探索の範囲を絞り込みました。リトル・バリア島の北海岸の離れた場所でキャンプを張っていたチームは携帯用受信機とスポットライトを使って、鳥が暗闇に紛れて上陸し、内陸へ移動することを確認しました。これにより調査地域が直ちに移されました。次に夜間森の中にいる鳥の位置のシグナルを受け、チームは正確なサイトの位置を特定することが出来たのです。

レイナー博士は「モニターされたサイトは非常に不安定で、鳥は繁殖サイクルの微妙な時期に当たっていました。巣の近くまで訪れたチームのメンバーは観察もしましたが、私たちはほとんどの時間、自動装置を使い、鳥に直接接触しない方法を取りました。」と言っています。

「金曜日の朝、おそらく巣穴から出てきたばかりのニュージーランドウミツバメが地上にいるのを発見しました。同時におそらく巣の上に居たと思われるもう1羽も見つかりました。これは熱心で献身的なチームにとっては素晴らしい結果です。」とクリス・ガスキンは言いました。

調査隊のメンバーは今後数週間は島に残ります。個体群の分布とサイズを調べるために現在空からの調査も行われています。

報告者:ForestBird

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