地中海の鳥の密猟を止める

密猟の犠牲になったコチョウゲンボウ
写真提供: © David Tipling/BirdLife Malta

保護種殺傷の減少、渡り鳥の重要サイト保全の改善、適切な法的処罰の確保: 地中海地域における渡り鳥の虐殺に対する戦略の3本柱

疲れ切った渡り鳥が鳥もちに絡めとられ、喉の渇きと疲労の苦しみます。カスミ網にからまって、毎年数百万羽の渡り鳥が、繁殖地に辿り着く前に虐殺されています。エジプトの市場では翼の折れたカモやコウライウグイスがまだ生きている状態で運び込まれます。数えきれないほどの猛禽やコキジバトなどの渡り鳥も籠の中でその運命を待ちます。皆様の多くは地中海における鳥の密猟についての私たちのビデオをご覧になったか、去年のバードフェアでこのことを知りショックを受けたものと思います。

2015年のバードフェアでは地中海地域における鳥の密猟の範囲と規模についての初めての調査に着手しました。「The Killing (殺害)」というタイトルのこの報告では、毎年およそ2,500万羽の渡り鳥がこの地域で違法に殺されていると推定されています。春と秋の年に2度の渡りでマミジロゲリ、アカアシチョウゲンボウ、カタシロワシその他22種の世界的な絶滅危惧種が地中海で攻撃されます。

バードライフはこうした渡り鳥のために安全なフライウェイを復活させるために何をしてきたでしょうか?私たちの目標は、違法で見境いのない鳥猟を終わらせ、また狩猟が行われている地域では合法で、責任ある、持続可能なハンティングを実現することです。前途は長いですが、前進していることは確かです。私たちは東部地中海で3つの側面で取り組みを行っています。保護種殺傷の減少、渡り鳥の重要サイトの保全の改善、適切な法的処罰の確保です。

 

報告者: Claire Thompson

 

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